「オオフタオビドロバチの巣を見つけたけど、駆除が必要なの？」
「オオフタオビドロバチは人を刺すの？」

オオフタオビドロバチは、竹筒や木製の穴などに泥で巣を作るハチです。
庭でよく見かけるため、駆除が必要かどうか悩む方も多いでしょう。

しかし、オオフタオビドロバチは益虫であり、駆除は基本的に必要ありません。
むしろ、害虫であるガの幼虫を捕食してくれるため、生態系において重要な役割を担っています。

本記事では、オオフタオビドロバチの生態と刺された時の対処法について詳しく解説します。

オオフタオビドロバチの生態とは

アシナガバチに似ていて見分けがつきにくく、怖く見えるのがオオフトオビドロバチです。
ドロバチはスズメバチ科ドロバチ亜科の昆虫で、いくつか種類がいます。

一見してアシナガバチにしか見えない姿をしており、危険を感じます。
黒い体に黄色い線が入っているので、恐れるのも仕方がないことです。

しかしオオフタオビクロバチは、その生態を知れば、群れになって飛ばない限りそこまで怖い存在ではありません。
後述しますが毒性も低く、攻撃性も低いので、触発しないように駆除すれば安心です。

オオフタオビクロバチとは

このハチは、体長は約9～17mmとそこまで大きくなりません。
大型のアシナガバチと比べると、比較的小さい姿をしていることで見分けがつきます。

生息区域は本州全土、南西諸島や離島にも現れます。
黒黄色の典型的な攻撃色を持っているハチですが、積極的に人を襲うことはありません。

ただし竹の穴を好み、そこへドロを持ってきて巣を作って暮らすので、近隣民家の生活環境によっては害虫ともなりえます。

オオフタオビドロバチ以外のドロバチの種類とは？

全国に生息するオオフタオビドロバチには、いくつかの種類がいます。
多種もまた、この種とは姿の微妙な違い以外の変わりはありません。

・スズバチ
・ヤマトフタスジスズバチ
・ミカドトックリバチ
・キボシトックリバチ
・オオフタオビドロバチ

いずれも黒黄色の体色を持ち、上述のようにアシナガバチと似ています。
しかし細かく見るならば、アシナガバチに比べると黄色が目立ちにくく、ドロバチは全体に黒っぽい姿をしています。

ドロバチに刺された時の対処法とは？

黒黄色の見た目は日本に生息するハチの特徴的な攻撃色です。
しかしオオフタオビドロバチやその他のドロバチもまた、致命的な毒を持つ虫ではありません。

ドロバチは小さな虫を好んで食べます。
尾の毒針でその虫たちを刺して弱らせ、巣に持ち帰って食べて卵を産み、繁殖します。

最悪の場合群れでたかって人を殺してしまうこともあるアシナガバチと比べると、危険度は低いハチです。
小さな虫を駆除し、その虫を食べるより害虫を減らす役割も持つので、うまく共存すれば生活を守る益虫ともなるでしょう。

ただし家の近くに群生された場合は駆除も考えなければなりません。

刺されたら患部を冷やす

ドロバチはあまり自主的に人を襲撃する性格ではありません。
刺されても大きな危険はないので、落ち着いて対処しましょう。

毒針から注入されるのは小さな虫が動けないくらいの「麻酔成分」程度のものです
もし刺されてしまった場合、針を抜いて患部を水で冷やせばそれ以上の脅威はありません。

オオフタオビドロバチは攻撃性の低い蜂の一種！

オオフタオビドロバチは攻撃性の低い蜂の一種でしょう。
アシナガバチと同じような見た目をしていますが、群れで行動しない限りは安全といえます。

万が一、刺された場合は、患部を冷やすようにして安静にしておきましょう。