スズメバチの駆除前の儀式のようなものとして、「水をかける」という方法があります。
一般にハチは水に弱く、雨に濡れると飛びにくくなることからきている民間的な処置です。

熱湯で駆除できるという説もあります。
しかしこれらの素人的なやり方はあまりにリスクが大きいので、推奨できません。

スズメバチは水に弱いがリスクは大きい！

ハチ類が雨の日に飛んでいる姿をあまり見ることはありません。
スズメバチもまた、雨に濡れるのを嫌う生き物です。

スズメバチは特に自身の体が大きいことから、雨に濡れると飛びにくくなるのでしょう。
重い身体で雨中を飛ぶと、地面に落ちて動けなくなる可能性もあります。

スズメバチが水を嫌うことは確かです。
しかし、だからと言ってそれを駆除方法のひとつとして取り入れることは推奨できません。

攻撃性は変わらない

スズメバチは攻撃性の高いハチです。
また日本に生息するハチの中では最大級の毒の危険を持つ種でもあります。

いくら雨の日でも、その攻撃的な性格が影を潜めることはありません。
一度刺されると激痛が生じ、二度以上刺されると「アナフィラキシーショック」という免疫系の重大な症状が出ることがあります。

雨中で活性が低い状態とは言え、スズメバチに水をかけるのは危険な挑発的行為です。
熱湯駆除の術も含め、これは愚策そのものです。

スズメバチの駆除は正しい方法でおこなうことが重要！

危険度の高いスズメバチの駆除は、念にも念を入れて行うべきことです。
必ず正規の、正しい方法で行わなければなりません。

素人では駆除が難しいハチでもあるので、無理を感じたらすぐに業者に依頼しましょう。

スズメバチの駆除について

個人の手で素人する際には、まず安全対策をしっかりと行います。
高密度生地の専門的な防護服、長靴とヘルメットと手袋が必須です。

さらに殺虫剤とベイトスプレーを準備しましょう。
まず数を減らすために、スズメバチの巣に向かって、風上から殺虫剤を吹き付けます。

そのあとは毒入りのベイトスプレーの設置です。
毒入りベイトスプレーを、スズメバチがたかっている場所の近くに吹き付けます。

スズメバチはその毒をエサや体につけて持ち帰り、エサの共有で仲間に分け与えます。
すると、その毒を含んだスズメバチはどんどん減っていくので、非常に効果的です。

数をある程度減らしてから、ベイトスプレーで根絶を狙いましょう。

スズメバチ駆除を業者へ依頼した時の費用相場

危険度の高いスズメバチの駆除には、基本的に業者に依頼することが推奨されます。
業者に依頼した場合の費用相場は、10000円～20000円というところです。

安い額ではありませんが、危険度と安心・安全な生活を考えれば、必要なことです。

まず自治体に連絡しよう

スズメバチは危険なハチで、自治体によっては情報の共有が求められています。
巣を見つけたらまず市区町村の自治体のルールを確認し、必要であれば連絡しましょう。

自治体から駆除の補助金が出ることも

スズメバチの虫害は侮れたものではありません。
毎年アナフィラキシーショックや、刺されすぎたことによる人の死亡例が出ています。

自治体としてもあまりに危険なスズメバチの害を見逃してはおけません。
そのため役所に連絡して現認してもらえば、駆除の補助金が出る可能性があります。

補助金の給付にはいくつか条件がありますが、まずは問い合わせてみましょう。

まとめ

春頃から巣を作り始め、夏に攻撃性が高まるのがスズメバチの習性です。
水攻めなどの安易な方法で夏に駆除しようとすると、大きな危険が伴います。

巣を作り始めるタイミングから、駆除を行いましょう。
駆除には細心の注意を払い、不可能と感じたらすぐに業者に依頼すべきです。