蜂の巣を作らせないためには、蜂を寄せ付けない環境作りが重要です。蜂の巣ができてからでは遅いため、日頃から予防に努めましょう。本記事で解説する内容は次のとおりです。

・蜂の種類別に巣を見分ける方法
・蜂の巣を作らせない方法・予防策について
・蜂の巣に関連した質問と回答

蜂の種類によって巣を見分ける方法や、蜂の巣を防ぐ方法・予防策を解説します。また、蜂の巣に関連するよくある質問もまとめましたので、合わせて参考にしてください。

種別！蜂の巣の見分け方

蜂の巣はどれも同じに見えますが、実際は蜂の種類によって形状が異なります。もし蜂の巣を見つけた時は、形状から蜂の種類を特定してみましょう。

スズメバチ

スズメバチはもっとも危険な蜂で、巣には以下の特徴があります。

・ボールのような球状
・独特のマーブル模様を描いている
・大きな木の下や軒下に作る場合が多い

スズメバチの巣は球状で、マーブルのような模様を描いています。また、木の下や軒下に巣を作る傾向があるため、比較的見分けやすいのが特徴です。

ただし、見つけたからといって安易に近づいてはいけません。スズメバチは非常に攻撃的ですので、駆除はプロに任せましょう。

アシナガバチ

アシナガバチの巣は、以下のような特徴があります。

・お椀を逆にした形をしている
・六角形の巣穴がむき出しになっている
・軒下や植え込みに巣を作る

アシナガバチの巣はお椀状で、下から覗くと六角形の巣穴が視認できます。また、木の下や軒下のほか、植え込みに巣を作るのがポイントです。

アシナガバチはおとなしいとされますが、決して無害なわけではありません。巣を刺激すると攻撃されるので注意しましょう。

ミツバチ

ミツバチの巣には以下の特徴があります。

・板のような形状をしている
・屋根裏や木の根元など閉鎖的な場所に巣を作る

ミツバチの巣は板状で、屋根裏や木の根元など、閉鎖的な場所に作られます。屋根裏に作られると気付きにくい一方、巣のサイズが1mを超える場合もあるので注意しましょう。

蜂の巣を作らせないためには？効果的な予防策

蜂の巣を作らせないためには、以下で挙げる予防策を講じましょう。完全に防げるわけではありませんが、蜂の巣ができるリスクを大きく低減できます。

時期に合わせて予防する

蜂の巣を作らせない方法として、特に効果的なのが時期に合わせた予防です。蜂の多くは、春から夏にかけて巣を作る傾向があります。

特に4月〜6月頃は巣作りも活発で、気付いたら小さな巣ができていることも珍しくありません。蜂の巣を作らせたくない場合、4月頃から殺虫剤を使うなどの対策をおこないましょう。

ペットボトルトラップを作成する

ペットボトルトラップを設置するのもよいでしょう。蜂をおびき寄せるトラップで、簡単に作ることが可能です。

ペットボトルトラップを作る時は、以下のグッズを用意しましょう。

・2Lの空のペットボトル
・ビニール紐
・カッター
・酒300cc
・果汁飲料100cc
・砂糖100g

酒や果汁飲料、砂糖は蜂をおびき寄せる誘引剤の材料です。全て揃えたら、以下の手順でトラップを作成しましょう。

1.ペットボトルに数カ所H型の切り込みを入れる
2.切り込み上部を外に、下部を内側に折り込む
3.キャップ部分に紐を巻きつける
4.誘引剤の材料を混ぜ、ペットボトルの中に入れる
5.蓋をして木に吊り下げる

誘引剤に引き寄せられた蜂がペットボトルの中に入ります。なお、蜂が引き寄せられるため、トラップは人気のない場所に設置しましょう。

蜂の巣専用の予防スプレーを使用する

市販されている蜂の巣の予防スプレーを使うのもおすすめです。ペットボトルトラップで効果が出なかった時は試してみましょう。

予防スプレーは、木の下や軒下、植え込みなどへ重点的にスプレーしましょう。蜂の巣が作られそうな場所に散布することが大切です。

蜂の巣に関連するよくある質問

ここからは、蜂の巣に関するよくある質問をご紹介します。

蜂の巣ができやすい場所ってあるの？

蜂の巣が作られやすいのは以下の場所です。

・大きな樹木の下
・木の空洞
・軒下
・ベランダ・バルコニー
・屋根裏
・土の中

蜂の種類によっては、木の枝や小さな隙間に巣を作る場合もあります。特に雨が当たらない場所や、閉鎖的な場所は巣ができやすいと考えておきましょう。

蜂の巣を放置すると何かリスクはある？

蜂の巣を放置した場合、以下のリスクを被るおそれがあります。

・蜂に攻撃される
・天井などに蜂蜜が染み込む
・害虫が増える

蜂の巣をそのままにすると、蜂に攻撃されるリスクが高まります。また、屋根裏にミツバチの巣ができた場合、蜂蜜がシミになることがあるので気を付けましょう。

さらに蜂蜜に害虫が引き寄せられたり、ミツバチを狙ってスズメバチが寄ってくる場合もあります。

蜂の巣が作られやすい家の特徴とは？

蜂の巣を作られやすい家には以下の共通点があります。

・屋根裏など閉鎖空間が多い
・軒下や大きな樹木など雨をしのげる場所がある
・大きな生け垣や植え込みがある
・庭や家の周囲に自然物が多い

閉鎖空間や雨をしのげる場所があると、蜂の巣ができやすいので注意が必要です。

また、庭や自宅周辺が自然に囲まれていると、餌となる昆虫も多くなります。蜂が寄ってきやすくなるので、日頃からしっかり対策しておきましょう。

蜂の巣を作らせない方法を施して快適な毎日へ！

蜂の巣は気付かないうちにできているケースも珍しくありません。しかし、作らせない方法もありますので、普段から予防に努めましょう。

なお、蜂の巣は蜂の種類によって大きさや見た目が異なります。いずれにしても危険ですので、興味本位で近づかないようにしましょう。