ゴキブリは、不快害虫の代表格として多くの人から嫌われています。
しかし、ゴキブリが単なる不快な存在以上の脅威であることをご存知でしょうか？

ゴキブリは、驚くべき繁殖力と生命力を持つ害虫なのです。
「1匹見かけたらもう100匹いる」と言われるほど、ゴキブリはあっという間に増殖します。

そこで本記事では、ゴキブリの巣に潜む恐るべき真実を徹底解説します。

家にゴキブリが現れると複数匹がいるのはホント？

ゴキブリは「1匹いると100匹いる」と言われます。
家の中で1匹でも見かけると、隠れた場所に100匹は潜むだろうという意味です。

これは、事実かもしれません。
ゴキブリの繁殖周期は20日ほどで、放置している間に一気に増えてしまいます。

単発で現れた1匹のゴキブリは、単に無数の個体が潜む群れの一部なのかもしれません。

ただし、この言葉はゴキブリの繁殖力の高さを少し誇張してたとえているものとも考えられます。
それほどゴキブリは繁殖しやすく、群れで行動する習性も持っているということです。

卵の数がとても多く繁殖力が高い

ゴキブリは一回の産卵で20個以上を生みます。
チャバネゴキブリは20～30個、クロゴキブリは30～40個という数です。

孵化も早く産卵周期はチャバネゴキブリならば2ヶ月、クロゴキブリならば1年です。
特にチャバネゴキブリの繁殖力は非常に高いといえるでしょう。

またゴキブリはメスだけでも交尾を必要とせず、「単為生殖」という雌雄一体の進化形のような形で単尾でも産卵します。
この力もまた脅威といえるでしょう。

ゴキブリはどこに潜んでいる？巣の確認も！

たった1匹を見るのも不快なゴキブリですが、巣を特定して根絶するためには、どこに数が潜んでいるのかをチェックしなければなりません。

ゴキブリが潜むのは、次のような特徴を持つ場所です。

・暖かい
・餌が豊富
・暗くて湿度が高い

ゴキブリは主に夜行性で暖かい場所を好み、生存と繁殖のために常に餌を必要とするので、そうした条件を満たす場所には特に住み着きやすいです。
では、暖かくて餌が豊富で暗くて湿度が高い場所とは、具体的にどこなのでしょうか？

冷蔵庫の下

冷蔵庫の裏や下は、ゴキブリがもっとも巣を作りやすい場所です。
冷蔵庫の作動熱によって常に暖かく、落ちた野菜クズや肉を拾いやすいので、好んで住み着きます。

ダンボールの隙間

ゴキブリはダンボールを好みます。
ダンボールはそれ自体が餌ともなり、湿度からわずかな水分を取ることも可能で、重ねて置かれた状態では非常に暖かいので巣を作りやすいようです。

木材や壁紙など家屋の亀裂の中

わずかな隙間にも潜んでしまうのがゴキブリの厄介な特徴です。
家屋のちょっとした亀裂の中にもゴキブリは巣を作って群生します。

ゴキブリを自宅に侵入させないための対処法

一度自宅に侵入を許してしまえば、ゴキブリはあっという間に大繁殖してしまいます。
ゴキブリを家に入らせないことは、もっとも重要な予防策です。

ゴキブリが入ってくるのは、次のような場所です。

・台所や浴室の排水溝周り
・扉やベランダの戸の隙間
・自宅に配送される梱包剤のダンボール
・換気扇

中でも危険なのが排水溝と換気扇で、この二つは台所と浴室には必ずあります。
排水パイプの隙間からも入ってくるので、しっかりとテープを目張りして侵入を防ぎましょう。

また台所や食卓の周りには食べかすを残さないよう常に清掃しなければなりません。
ゴキブリはわずかな水分だけでも長期間生きられるので、侵入経路周りの水をしっかりとぬぐうことも大事です。

侵入経路にあらかじめ毒餌を置く

ゴキブリは最初から家に巣を作っていない限りは、屋外から入ってきます。
屋外から侵入される前に、先手を打っておく方法も考えましょう。

予防のためにすべきことは、毒餌の設置です。
もっとも簡単な方法は、ホウ酸団子の罠を仕掛けておくことでしょう。

ホウ酸団子はゴキブリの大好きなタマネギなどの成分に毒を混ぜたものです。
その毒餌を食べた個体も巣に帰って死に、共食いした個体も死ぬという連鎖で、近くにいるゴキブリの根絶が狙えます。

侵入経路となりやすい場所に毒餌を設置することで、侵入を断つことができます。

ゴキブリは一匹いると何匹もいる可能性も！

ゴキブリは繁殖力が高い害虫です。
そのため、一匹出現すると何匹も存在する可能性があります。

また、侵入対策をおこなうことで、ゴキブリが屋内へ入りづらくなることも期待できます。