ゴキブリは何も考えずに、家に侵入してくるわけではありません。
侵入しやすく、また侵入するメリットが大きい家を選んでいるのです。

自宅にゴキブリを寄せ付けないためには、発生する原因を把握し、ゴキブリの嫌がる環境作りをすることが大切です。

自宅にゴキブリが発生する原因とは

完全に密閉された空間では、ゴキブリが発生することはありません。
古い家、新しい家を問わず、ゴキブリの侵入を許す隙間があることが発生する最大の原因です。

家の隙間から侵入してくる

隙間がまったくない家は存在せず、それは窓を閉め切った部屋に長時間いても、窒息しないことからもわかります。
ゴキブリは1cm未満の隙間でも通過でき、中には5mm未満でもすり抜けてくる個体もあります。

人間から見ると隙間がないように思える家でも、ゴキブリから見れば隙間だらけなのです。
例えば、コバエと同様に排水管から侵入してくるケースも多々あります。

食べ物があると近づいてくる

ゴキブリは雑食で何でも食べるのが特徴です。
当然ながら残飯や三角コーナーのごみなどは、ゴキブリにとって最高のごちそうになります。

こうした生ごみを放置している状況は、ゴキブリを寄せ付ける最大の要因です。

ゴキブリがゴキブリを寄せつける

ゴキブリはフェロモンを放出するため、すでに家の中にゴキブリがいると、他の個体も集まってくるのです。
そのため、ゴキブリを1匹でも発見したら、数10匹いてもおかしくありません。

人間の目に見えるところに出てこないだけで、100匹以上いる可能性もあります。

自宅に出るゴキブリの侵入対策

新築の物件ですら、ゴキブリに侵入されるケースがあります。
それゆえ、完璧に侵入を防ぐのは不可能ですが、リスクを軽減することは可能です。

ごみ対策をしっかりと行う

ごみのニオイがゴキブリを寄せ付けるため、生ごみはビニール袋に入れて密閉するなどの工夫をしましょう。
海老の殻などのニオイやすいごみを捨てるときは、ごみ収集の日まで冷凍庫で凍らせておくのも手です。

キッチンはゴキブリに狙われやすいため、シンクや三角コーナーに食材カスを残さないようにしてください。
ごみ箱は蓋つきタイプが好ましく、ゴキブリの侵入に加えて、悪臭の放出も防げます。

掃除をこまめにすることが大事

ほこりやフケ、油汚れなどもゴキブリのエサです。
こうしたゴキブリのエサを極力減らすには、こまめな掃除が必須になります。

ゴキブリは清潔な場所を敬遠するため、掃除機がけや拭き掃除なども行ってください。

換気をして湿度を適切に

ゴキブリは高温多湿な場所を好むので、部屋の換気は徹底しましょう。
人の住んでいない部屋も要注意で、風通しが悪く湿度が高くなりやすいので、ゴキブリに狙われやすくなります。

押さえておきたい！ゴキブリが出ない家の特徴

ゴキブリを発生させないためには、ゴキブリが出ない家の特徴を知り、それを真似するのがポイントです。
最初の1匹を家に入れないことが、個体を増やさない最大の対策です。

カビが発生しにくい家

カビは高温多湿でじめじめした環境を好みます。
ゴキブリもカビと同様の環境を好むため、室内の換気と湿度調整を徹底しましょう。

換気扇やエアコン、除湿機などを活用してください。

日当たりがよく明るい家

ゴキブリは湿度が高い暗所に発生しやすいです。
一方で湿度が適切で、明るい部屋には発生しにくいです。

ゴキブリは太陽光を苦手としており、日当たりのよい部屋は避けます。
こうした部屋はカビやダニなども発生しにくく、ゴキブリのエサを減らせるという特徴もあります。

窓を閉めている家

窓はゴキブリの侵入ルートになるため、常に開けている家は注意が必要です。
そこで長時間の換気をするときは、換気扇や換気システムを活用しましょう。

窓で換気をするのであれば、網戸にするなどの工夫が必要です。
網戸の隙間からでもゴキブリは侵入してきますが、窓をそのまま開けている状態と比べれば、侵入リスクはかなり低くなります。

まとめ

ゴキブリは不潔でじめじめした場所を好むため、常に清潔な住環境を整えてください。
例えば、エサがない家、日当たりのよい家などは敬遠されます。

日常的な対策としては、こまめな掃除と換気がポイントです。
カビの生えにくい環境を意識すれば、ゴキブリを遠ざけられるでしょう。