日本にはゴキブリの天敵と呼ばれる蜘蛛が生息していますが、蜘蛛を部屋に放置することに不快感を覚える人は多いでしょう。
そこで、ゴキブリの発生状況を踏まえて、蜘蛛を放置するべきか見極めていく必要があります。

この記事では、アシダカグモとゴキブリの関係、専門業者へ依頼したいケースなどについて解説しています。

ゴキブリを食べる蜘蛛の種類とは？

どのような昆虫にも天敵がいると言われており、これはゴキブリも例外ではありません。
アシダカグモはゴキブリをエサとする蜘蛛で、網を張らずに待ち伏せしながら捕食します。

人家で見られる大型の蜘蛛

アシダカグモは網を張らない徘徊性の蜘蛛で、大きい個体では体長3cmにもなります。
メスはオスよりも一回り大きく、歩脚を広げると15cmほどになり、不快害虫とされることが少なくありません。

その一方で、ゴキブリを捕食する性質があるため、ゴキブリの個体を減らす益虫ともみなされています。

アシダカグモの性質

獲物を待ち伏せしているときはおとなしいですが、ゴキブリなどが射程範囲を通過すると素早く動いて捕獲します。
蜘蛛の中でも歩脚が長く、ゴキブリを包み込むように捉えて逃がしません。

アシダカグモは長く家に居座り、着々とゴキブリの捕獲を続けていくため、たった一匹のアシダカグモが部屋のゴキブリを全滅させるケースもあります。

ただし、無制限に捕食するわけではなく、ゴキブリの個体数が相当に多いと全滅させるのは困難です。

ゴキブリを駆除してもらうために蜘蛛は放置して良いのか？

見た目が気持ち悪い蜘蛛ですが、意外にも益虫に分類される種が多いです。
アシダカグモの場合は、ゴキブリの駆除能力が非常に高いので、駆除を目的とするなら放置して問題ないでしょう。

基本的には放置しても良い

アシダカグモはゴキブリを捕食する一方で、人を攻撃することはまずありません。
無理につかんだ場合などは咬まれるケースがありますが、こちらから攻撃しなければ無害です。

そのため放置しても良いですが、どうしても部屋にいる状況に耐えられない場合は駆除しましょう。
駆除する方法は、割りばしでつまんで外に逃がす、スプレー式殺虫剤で退治するなどです。

アシダカグモを放置するメリットとは

ゴキブリを筆頭にハエやガなども捕食するので、放置しておくメリットは十分にあります。
ゴキブリは多くの病原菌を有する衛生害虫ですが、アシダカグモは違います。

見た目が不気味であること以外にデメリットはなく、ペットにも害は与えません。
むしろゴキブリの個体数を減らし、部屋を衛生的に維持してくれるメリットを考えれば、部屋に一匹いたほうがいいと言えるくらいの存在でしょう。

安全にゴキブリを駆除したいなら専門業者へ依頼するのがおすすめ！

最大のゴキブリ対策は、部屋にいるゴキブリを一掃することです。
そこで、安全・確実に駆除したいという方は専門業者に任せましょう。

アシダカグモを部屋に放しておくのが怖い方にもおすすめの方法です。

ゴキブリを全滅させるのは意外と難しい

ゴキブリは部屋の死角に隠れているので、まだ目にしていない個体が多数潜んでいると考えてください。
ゴキブリ駆除が難しいと言われる理由の一つに、卵鞘の存在があります。

殺虫剤で駆除して成虫の姿が見えなくなっても、卵鞘が残されている可能性があります。
この卵鞘には20個ほどの卵が詰まっており、これが孵化すると幼虫が室内に放たれるのです。

専門業者に依頼すれば、ゴキブリの成虫だけでなく、卵鞘の駆除もしてもらえます。

実は業者に依頼したほうがコスパが良い

市販の殺虫剤を使用すれば、格安でゴキブリを駆除できるのは確かです。
しかし、近年のゴキブリは市販の殺虫剤に対する抵抗力をつけたものが増えています。

こうしたゴキブリに対しては、殺虫剤があまり効かなくなるのです。
それに対して、専門業者が使用する薬剤は、抵抗力を備えたゴキブリにも効果を発揮します。

自力で駆除するよりも格段に成功率が高く、そのため長い目で見るとコスパが良いのです。

まとめ

アシダカグモはゴキブリを食べるので、ゴキブリに悩まされている家庭ならば、蜘蛛を駆除するより放置するメリットのほうが大きいです。
ただし、100％全滅させられるわけではないので、確実に駆除したい方はプロに任せましょう。