家庭や車の中に現れる非常に小さな赤い虫のことを、赤ダニといいます。
視認できるぎりぎりのサイズの虫で、ダニと同様、衣類や繊維などに寄生します。

他のダニと違ってあまり悪さをしないことが特徴ですが、駆除したほうがいいでしょう。

赤ダニと一般的なダニの違いとは

赤ダニの正式名称は「タカラダニ」といいます。
本州に広く分布する小さなダニで、体色が赤く、非常に小さいのが特徴です。

実はそこまで悪さをするダニではありません。
ただし人によっては赤ダニが肌につくと皮疹を生じることもあるので注意が必要です。

赤ダニの特徴

一般的なダニの仲間は、人に付着して血液を吸うなどの悪さをします。
しかし赤ダニはそこまで攻撃的ではなく、肌についても軽い皮疹を起こす程度です。

弱毒なので、ほとんど何も感じない人もいるようです。
赤ダニはまた警戒色といわれる赤い体色を帯び、自分は食べてもおいしくないとアピールしているともいわれます。

赤ダニはセミなどの生物に寄生し、体液を吸って、重くなると地に落ちて新しい若虫を発生させます。
基本的に虫に対しての寄生虫であり、単独で人に何か害をなすわけではありません。

非常に小さな虫ですが視認できる大きさと色があり、見たことがある人も多いはずです。

赤ダニが発生する原因や場所とは

たとえば家の中でも車の中でも、会社のオフィスなどでも赤ダニを見ることはあります。
春先から夏にかけては繁殖しやすく、しかし実はほとんど冬を越すことはできません。

赤ダニの発生原因

赤ダニはどこにでもいる生き物で、どのような理由で発生するかは不明ともいえます。
しかし一般には暖かい時期に繁殖しやすい生き物で、春先は特によくその姿が見られます。

赤ダニが発生し、目につきやすくなるのは、衣類に付着して家に入ってくるからです。
外に虫が発生しやすくなる春先の洗濯物に付いて家の中にわくことがあります。

赤ダニがわきやすい場所

赤ダニは、ダニにしては珍しくあまり湿気を好みません。
日当たりの良いコンクリート壁や床、住宅やビルの壁や窓などでよく見られます。

みなさんの記憶に小さな赤い虫の姿があるのは、学校でもよく見たからかもしれません。
学校の窓やプールでも大量発生することがあります。

赤ダニを駆除する方法

赤ダニは放置していてもさして害をなすものではありません。
しかしあまりに目に付く場合は、駆除したほうがいいでしょう。

実は発生している赤ダニは、ほとんどがメスで、産卵のためだという説があります。
放っておくと数が増える可能性が高いので、何かしら対策をしたほうが賢明かもしれません。

赤ダニ駆除の方法

赤ダニは弱い生き物で、軽く手で叩くだけで死んでしまいます。
そんなことをするのも殺生ならば、水で流すだけでOKです。

大量発生している状態では一つ一つを叩いていくのも面倒なので、水で流しましょう。
忌避剤を撒くのも効果的で、他のダニと同様に避けることができます。

スプレーを吹き付けるなどするのも効果的ではあります。
しかし赤ダニはあまりに軽くて小さいため、スプレーをかけるとどこかへ消えうせます。

実際に駆除できたかどうかわからないので、それよりは水で流すほうが確実です。
水で流すと赤ダニは呼吸ができなくなり、死ぬ可能性が高いと考えられています。

赤ダニは花粉にたかる習性があります。
赤ダニが大量発生している状況は、花粉とも関係があります。

花粉が苦手な人は、赤ダニが大量発生している場所に水を流すだけでも多少症状が軽減するかもしれません。
本来であれば高圧洗浄機で流してしまうことが、花粉を流す意味合いでも効果的といえます。

まとめ

赤ダニは生活の中でごくありふれた虫で、そこまで攻撃性も高くなく、害もありません。
しかし大量発生すると見た目にも良いものではないので、駆除が必要となります。

その際には水で流すだけで済んでしまうので、労を惜しまず対処しましょう。