パソコンを使っているときに、小さな白いゴミを見かけたことはありませんか。ひょっとしたらそれはダニなどの虫かもしれません。この記事ではパソコンに付着する生き物や対処法について解説します。

ダニ？パソコンに付着する小さな正体とは

パソコンに潜むダニや虫は、主に2種類あります。温度や湿度が高い場所を好む傾向があるため、虫の種類や特性について事前に把握しておくことが重要です。

コナダニ

コナダニは、パソコンだけでなく、小麦粉やパン粉などの食品から医薬品、畳などさまざまな場所で見られます。大きさは0.3ミリから0.5ミリほどであり、白く、フケのような見た目をしているのが特徴です。

コナダニ自体に攻撃性はありませんが、コナダニを狙うツメダニが発生すると問題を引き起こす可能性があります。ツメダニにかまれるとアレルギー反応が起こることもあるため、注意が必要です。

パソコンでコナダニが見つかった場合、家の中で保管している粉類にも存在しているかもしれません。コナダニに気がつかないまま口に入れてしまうと、アレルギー反応が起こる可能性があるため、注意深くチェックしておきましょう。

チャタテムシ

湿度が高く、暗い環境を好むチャタテムシは、茶色い外見をしています。パソコンだけでなく、小麦粉や本などさまざまな場所に住み、特にカビが生えやすい環境を好むのが特徴です。チャタテムシもツメダニによって捕食されるため、ツメダニの存在にも注意する必要があります。

パソコンにダニなどの小さな生き物が住み着いた時の対処法

コナダニやチャタテムシなどの小さな生き物がパソコンに住み着いた場合、完全に駆除するのは難しいことがあります。すべてを駆除したい場合は、害虫駆除の燻煙剤を使ったり、虫が発生している場所をエタノールで拭き取ることが効果的です。

これらの方法を繰り返し行うことで、虫の発生を抑えることができます。また、パソコンに住み着いてしまうケースもあるため、対処法を確認しておきましょう。

パソコンに住み着いた時の対処法

パソコンの画面内に虫が侵入した場合、まず電源を切り、温度や湿度を下げて虫が自然に出ていくのを待ちましょう。その後、画面をエタノールで吹いて清潔にします。

キーボードやマウスも虫の発生源となり得るため、これらも一緒にエタノールで拭き取ります。エタノールを水で薄めてしまうと、虫が好む湿気を含んでしまうため、避けることが大切です。

ダニをパソコンに寄せ付けないためには日頃の掃除が大切！

ダニが発生すると全てを駆除するのは大変です。日頃から気を付けてダニを寄せ付けないように対策しておきましょう。

パソコン周辺の湿気を取る

コナダニやチャタテムシをパソコンから遠ざける効果的な方法の1つは、湿気を取り除くことです。これらのダニは乾燥に弱く、湿度が高い環境が繁殖の原因となります。

そのため、湿度を下げることでそれらの発生を抑えられます。窓を開けて空気の循環を促す方法や、窓のない部屋では扇風機やエアコンを使って湿気を除去する方法が有効です。

また、湿気を吸収するシリカゲルなどの製品も利用でき、即効性を求める場合にはおすすめです。

エサをなくす

カビがエサになる可能性があるため、無水エタノールを使用してパソコンの掃除を行うことが効果的です。ディスプレイやキーボードの隙間、本体の表裏など、拭き取れる箇所は丁寧に拭いてください。また、キーボードを掃除するための専用クリーナーも利用できます。

ダニ取りシートを設置する

ダニ取りシートは、コナダニの駆除や予防に有効な方法です。ダニが好む誘引剤がシートに含まれており、これによってパソコン内のダニをシートに引き寄せることができます。

さらに、人を攻撃するツメダニにも効果があるため、ダニの被害にあっている場合にも有効です。ただし、チャタテムシには効果がないため、ほかの駆除方法を併用する必要があります。

まとめ

パソコンにいるダニや虫は、高温多湿な環境下で繁殖しやすい傾向にあります。根本的に防ぐためには、湿気の多い場所やほこりのたまりやすい箇所を特に注意して清掃を徹底しましょう。清潔な環境を保つことがダニや虫の発生を防ぐ鍵となります。