飼い猫や飼い犬の大敵であり、人にも被害を及ぼすのがノミです。ノミは甘く見ているとどんどん増殖して日常生活をむしばむので、要注意です。自宅のペットを守るために、また赤ん坊など免疫が低い者を守るためにも対処しましょう。

ノミはどのような場所に潜んでいる？

ノミは高温多湿の場所を好みます。生き物に寄生して血を吸うことも、どんな種にも共通する習性です。

独立してどこかに居るというよりは、人や動物に寄生している生き物です。自宅にペットがいる人は、動物にノミが寄生しないように気を付けなければなりません。

ペットに寄生することが多い

ノミは、ペットを媒介として屋内のあちこちに増殖することが多いようです。飼い猫や飼い犬と限らず、野良の動物たちがノミを運び込んでくることもあります。

野良猫やイタチやネズミが家に侵入してくることはなくても、床下に潜りこむことでノミを残していくことも考えられます。人というよりは、どちらかといえば動物に寄生しやすい生き物です。

飼い猫や飼い犬が体をしきりに痒がっている場合は、ノミに寄生されているのかもしれません。シャンプーで洗ってあげれば、ひとまず痒がる様子はなくなると思われます。

ノミがもたらす被害はどれくらい？

ノミがもたらす害は、寄生した者の血を吸うことが主です。どちらかといえば人間の体が痒くなるのはダニのせいですが、ノミの仕業であることももちろんあります。またノミがもたらす健康被害は、吸血されて痒くなるという程度にはとどまりません。

ペットの健康が著しく損なわれる

ノミはペットを襲う寄生虫として、最大の脅威といえます。吸血して、痒みを引き起こします。

すぐにシャンプーでノミ駆除してやれば大事には至りませんが、放置し続けると危険です。犬や猫がアレルギー状態に陥って、脱毛や皮膚炎を起こすことがあります。一度アレルギーになると、再びノミに寄生されるとすぐに重度の皮膚炎を起こします。

人間を襲うノミもいる

イヌノミ、ネコノミという種のノミは、人間も襲います。ちょっとした痒みで済むこともあれば、激しい湿疹に悩まされることもあります。

もともと肌荒れしやすい体質の人にとって、ノミは大敵です。ペットのノミ駆除はもちろん、部屋中をきれいに掃除してノミを一掃しましょう。

ノミ駆除はどのようにおこなう？

ペットのノミ、部屋中のあちこちに散ったノミ、人間についたノミはどれも放置しておいてよいものではありません。健康を脅かさないために、駆除しましょう。

しかし、ノミはごく小さな姿をしていて基本的に視認できるものでもなく、さらに繁殖しやすいという厄介な生き物です。完全駆除は容易くありませんが、できるだけのことをしつくして、ペットや自分をノミ被害から守りましょう。

部屋のノミはお湯と掃除で駆除

部屋に散ったノミは、まず徹底的な掃除で数を減らしていきます。掃除機では吸い取り切れないこともあるので、粘着ローラーを使って駆除しましょう。

さらに、熱湯をかけられる場所には熱湯をかけてノミを処分し、そのあとを拭き取ります。衣類や布団のノミは、洗濯して60℃以上の乾燥機にかけることで駆除できます。また市販のスプレーを使って、気になる箇所に吹きかけて駆除する方法も有効です。

ペットのノミはシャンプーで駆除

ペットについたノミは、専用のシャンプーで駆除してあげます。お風呂を嫌がるペットはトリマーに連れて行ってあげれば、駆除できます。

ペットがノミの害を受けた状態によっては、投薬も必要です。あまりに可哀そうなほど痒そうにしている場合は、動物病院に診せてあげましょう。

まとめ

ノミは動物を苦しませ、人体にまで被害を及ぼす寄生虫です。「ちょっと痒いな」ということが何日も続けば、何らかの理由で部屋にノミが入り込んでいる可能性があります。

医師や動物病院の確定診断を待つまでもなく、対処することには意味があります。それらしい可能性を感じたら、駆除をしていきましょう。