ダニが発生しやすい場所は家中の至る所にありますが、椅子もその温床の1つです。特に布張りの椅子はダニが住み着きやすく、健康被害を引き起こすことがあります。この記事では、椅子に住み着くダニの危険性や効果的な駆除方法について詳しく解説します。

椅子はダニの住処？効率よく掃除する際のポイント

椅子のダニを駆除するために掃除機で吸い取っても、ダニを完全に死滅させることはできません。ダニはハサミのような器官があるため、椅子の繊維にしっかりと付着してしまいます。

掃除機ではダニの死骸やフンを取り除けますが、生きたダニを効果的に駆除するのは難しいです。効率よくダニを掃除する際のポイントをおさえておきましょう。

ダニ用の防虫剤を使用する

椅子に住み着くダニを効果的に駆除するには、ダニ専用の防虫剤を使うのが効果的です。防虫剤により、ダニを弱らせたり死滅させた後、掃除機で吸い取ることで駆除がしやすくなります。

ダニ用防虫剤にはスプレータイプやシートタイプなどがあり、それぞれにメリットがあります。スプレータイプは、防臭・消臭・防菌効果もあり、ダニ駆除と同時に椅子を清潔に保てるのが特徴です。

一方、シートタイプは椅子とクッションの間に挟んで使用するもので、スプレータイプよりも持続効果が高いものが多いです。状況に応じてスプレータイプとシートタイプを使い分けましょう。

暗い時間帯に掃除をする

椅子のダニを効果的に駆除するためには、暗い時間帯に掃除をするのがポイントです。ダニは夜行性で暗い場所を好むため、昼間は活動が鈍く、駆除が難しくなります。

そのため、夜間に掃除を行うのが理想的です。ただし、集合住宅などで夜間の掃除が難しい場合は、カーテンを閉めて部屋を暗くする方法も有効です。

部屋を暗くした状態で1～2時間ほど待ち、ダニが活発に動き始めてから掃除を行うと、より効果的に駆除できます。

吸引力の強い掃除機を使う

掃除機を使って椅子のダニを効果的に駆除するには、吸引力の強い掃除機を選ぶことが重要です。吸引力が弱いと、ダニの汚れを拡散してしまうこともあります。

吸引力が強ければ、生きているダニを完全に吸い取るのは難しいですが、ダニの死骸やフンを確実に取り除けます。また、フィルターが大きすぎると、小さな死骸やフンが通り抜けてしまうため、適切なサイズを選びましょう。

椅子に住み着くダニを危険性とは

椅子にダニが住み着いてしまうと、人間にとってさまざまな危険性があります。ダニによる被害を避けるためにも、どのような危険性があるのか確認しておきましょう。

かまれる可能性がある

椅子に住み着くダニには、人間を攻撃する種類も存在します。特に高温多湿な環境を好むツメダニは、太ももや二の腕などの隠れた柔らかい部分にかみつくことがあります。

また、マダニは手足など露出している部分にかみつくことが多いです。ダニにかまれると、痛みやかゆみを引き起こすだけでなく、感染症やアレルギーを発症するリスクもあります。

ダニの種類とその習性を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

不衛生になる

家庭に多く見られるダニの中で特に多いのがチリダニです。チリダニは人間が快適に感じる温度や湿度を好み、繁殖するのが特徴です。

チリダニの死骸やフンは微細なため、ハウスダストとして空気中に浮遊し、室内の空気を汚染します。これにより、生活環境が不衛生になり、ダニアレルギーなど人間の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

椅子を洗濯してもダニは死滅しない！

洗濯をする際には洗剤や脱水機能を使うので、ダニを撃退できそうに思えますが、ダニの死骸やフンを洗い流すことはできても、生きているダニを完全に駆除することは難しいです。実際にダニを駆除するには、60℃以上の高温が必要です。

椅子のクッション部分や布団などにいるダニを効果的に撃退するためには、コインランドリーの高温乾燥機を利用しましょう。高温乾燥機は約100℃の熱で乾燥させるため、ダニを徹底的に駆除できます。

まとめ

椅子に住み着くダニは、掃除機で吸い取ったり洗濯したりしても、生きているものを完全に駆除するのは難しいです。中には人間を攻撃するダニもいるため、ダニ用防虫剤やコインランドリーの高温乾燥機を併用して、定期的に駆除しましょう。