チャタテムシは小さな微小昆虫ですが、大量発生しやすい性質があります。数が増えると被害も拡大し、駆除や掃除がますます大変になります。

だからこそ、早期の駆除と予防対策が重要になるのです。この記事では、チャタテムシのよくある被害例、おすすめの駆除方法と予防対策について説明していきます。

まずは知っておきたい！チャタテムシを放置した時の被害例

チャタテムシは人間に対して無害とされますが、食品を食害する性質があります。小麦粉や米につくと、これらと一緒に虫も食べてしまうことになるので、見かけたら放置せず対策が必要です。

雑食性で様々なものを食害する

チャタテムシは雑食性で、フケやほこりなどを食します。よく古本に付着していますが、これは古い本にカビやほこりなどが付着していることが多いからです。

また、紙自体も食害するため、古本を保管する際は湿気に注意してください。特に高温多湿の環境では、被害に遭いやすいです。

最もやっかいなのは、乾燥食品を食害されることです。小麦粉や米のほか、乾麺やお菓子なども食害します。

チャタテムシは一生のうちに100個ほども産卵すると言われています。そのため、数が増えた状態で放置すると、さらに急激に数を増やしてしまうのです。

ダニと間違われるケースが多い

チャタテムシはダニと混同されやすいですが、ダニよりも大きいです。特にチャタテムシを知らない方は、チャタテムシをダニだと認識しているケースが多々あります。

人間に対する被害はないと言われていますが、害虫には違いありません。体長は1mmほどと小さいものの、ダニに似ていることから嫌われやすい虫です。

チャタテムシはどのように駆除するのがベスト？

チャタテムシは非常に小さく、家にいても気付かない人が少なくありません。しかし、一匹でも見かけたのであれば、ほかにもいると考えていいでしょう。チャタテムシは部屋全体に発生するため、広範囲に効果を及ぼす駆除方法がおすすめです。

くん煙剤で殺虫する

くん煙剤のメリットは、煙が部屋の隅々まで行き渡ることです。害虫用くん煙剤を使用すれば、一網打尽にできます。

くん煙剤を使用するときのポイントは、部屋を密閉状態に近づけることです。窓が開いていると薬剤が逃げてしまうので、すべて閉めてください。

換気扇が作動しているなら、それも止めておく必要があります。押し入れやクローゼットに関しては、開けてからくん煙剤を使用しましょう。これらの場所は湿気が溜まりやすく、チャタテムシにとって居心地のよい環境だからです。

くん煙剤は2回に分けて使用するのが基本

くん煙剤で駆除をしたら、2週間後くらいに再度使用してください。卵に対しては薬剤が効かないため、時間差をつけて駆除するのです。2週間ほど置けば、前回は卵だった状態から孵化しているため、幼虫に対してもアプローチできます。

駆除したらチャタテムシの予防も忘れずに！

くん煙剤で駆除をしても、予防対策をしないと再び大量発生する可能性があります。予防対策はどれも簡単で、今すぐに始められる方法ばかりです。

適切な湿度に調整する

チャタテムシはカビを好んで食するため、カビの発生しやすい環境は厳禁です。特に夏場は高温多湿になりやすいので、エアコンや除湿機などで適切な湿度に調整してください。湿度は60％未満に設定すれば、チャタテムシの増殖を阻害できます。

食品の食害を防ぐ

乾燥食品は腐りにくい反面、チャタテムシに狙われやすいです。そこで、使い切れなかった場合は、密閉容器に移して保管しましょう。

不要な紙類はなるべく捨てる

チャタテムシは紙を食べるため、使用していない段ボールや古本などは処分してください。中でも段ボールは、保温性が高く湿気を溜め込みやすい性質から、チャタテムシに狙われやすいです。

畳にいるチャタテムシ対策

畳は古くなると湿気やダニを溜め込むようになり、それによってチャタテムシを誘引します。畳店のサービスの一つである高熱処理なら、畳にいるチャタテムシの駆除もできます。

まとめ

チャタテムシは本や乾燥食品などを食害する害虫です。生殖能力も高く、一気に繁殖することがあるので、数を増やさないことが重要です。そこでまずは、くん煙剤で今いる個体を駆除しつつ、チャタテムシが生息しにくい環境作りをしていきましょう。