コバエは不衛生な場所に発生すると思うかもしれませんが、実は冷蔵庫にも発生するのです。
三角コーナーやゴミ箱ではなく、冷蔵庫にコバエが発生するのには理由があります。

そこで冷蔵庫のコバエ対策をする前に、まずは発生する原因、コバエを放置してはいけない理由について知っておきましょう。

冷蔵庫にコバエが大量発生する原因

ウジが湧くという言葉がありますが、何もないゼロのところから急に発生することはありません。
これは冷蔵庫という密閉された場所にも共通することです。

コバエが大量発生してしまうのは、第一にコバエの侵入を許していることが原因です。
一般的なハエよりもはるかに小さいため、人間が考えているよりも簡単に侵入します。

そこでまずは、侵入する方法やタイミングを把握しておくことが大切です。

冷蔵庫の開閉の際に侵入する

料理を作るときは、冷蔵庫を頻繁に開閉するという方が多いでしょう。
コバエは、そのタイミングで侵入している可能性があります。

コバエの体長は2～3mm程度と小さいため、人間が気づかないケースが多々あります。

食材に卵が付着していた

野菜や果物は、食べる前に洗うように親から教えられた方は多いでしょう。
これには表面の汚れを落とすだけでなく、害虫を除去する目的もあります。

例えば、購入してきた野菜にコバエの卵が付着していると、それをそのまま冷蔵庫で保管することで後日孵化するケースがあります。

冷蔵庫のパッキンから侵入する

密閉されているように見えても、完全なる密閉空間はそうそうないものです。
それは冷蔵庫も同様で、ドアパッキンの隙間からコバエの侵入を許しているのかもしれません。

このケースは可能性としては低いですが、まれに起こることがあります。

冷蔵庫にコバエを発生させなくする予防策

コバエは食べ物のあるところに寄ってくる性質があるため、これらと接触させないことが重要です。
そこでポイントとなるのは、ゴミ箱の対策と食材の管理を徹底することです。

コバエは卵を産んで増えていくので、個体数を増やさないことがポイントになります。

まずは生ゴミ対策をする

コバエが最も発生する場所はゴミ箱で、特に生ゴミに大量発生します。
そのため、生ゴミはそのままゴミ箱に捨てず、ビニール袋に入れて入口を縛るようにしてください。

例えば、イカの皮やエビの殻をむいたら、そのままゴミ箱に捨てるという方は危険です。
コバエは生臭いニオイを好むので、人間がこうしたニオイを自覚できる環境では発生しやすいと考えてください。

また、フタ付きの密閉性に優れたゴミ箱を使用するのも、予防策としておすすめです。

食材を保管するときは一工夫を

野菜や果物をそのままの状態で冷蔵庫に入れると、コバエに卵を産み付けられる可能性があります。
そこで、新聞紙にくるんでからビニール袋に入れる、もしくはカットしてから密閉容器で保存するなどの工夫をしましょう。

また、余った料理を冷蔵庫に入れるときは、必ずラップをかけてください。
冷蔵庫を開けたとき、ニオイを感じられるようでは危険です。

無臭に近づけることが、結果的にコバエの発生予防につながります。

冷蔵庫近くに発生するコバエを放置した時のリスク

ゴキブリやハエなどと違って、コバエは感染症媒介のリスクがないとされています。
それでもハエの一種には違いなく、特に幼虫は気持ちの悪いものです。

また、不潔な場所から大量発生することが多いため、衛生面からも好ましくありません。
コバエは成長が早く、一気に増える性質があるため、個体数を増やさないことが何より重要です。

食事やペットフードに近づいてくる

冷蔵庫とその付近に発生したコバエは、部屋全体に広がっていきます。
特に人間が食事を摂るとき、食べ物の近くに寄ってくるのでやっかいです。

コバエが止まっていた惣菜を食べるのは、気持ちのいいものではないでしょう。
また、ペットフードにも寄り付いて、卵を産むことがあります。

目に入ることもある

コバエが増えれば増えるほど、目や鼻、口などに入ってくる可能性が高くなります。
特に目に入るとやっかいで、洗眼をしなければなかなか取れません。

目を擦ってしまうと、まぶたの裏側にまで入っていくこともあります。
生ゴミから繁殖したコバエが目に入るなど、考えただけでも嫌悪感を覚えるはずです。

まとめ

コバエは感染症を媒介しませんが、不快害虫であることに違いはありません。
人間の食べる食品、ペットフードなどを狙ってきますし、目や鼻などの粘膜にも入ってくるのです。

そこで冷蔵庫や生ゴミ対策をして、コバエの個体数を増やさないようにしましょう。