ネズミのフンを見つけた時、多くの人が恐怖と困惑を感じるでしょう。

「触ってしまった！」「どうすればいいの？」

不安でいっぱいになりますよね。
そこで本記事では、ネズミのフンを触るリスクや処理法について詳しく解説します。

感染症のリスクや清掃方法、予防策などをわかりやすく紹介します。

触ると危険？ネズミのフンによる被害

ネズミのフンは不衛生で、少し触るだけでも重篤な感染症をもたらすおそれがあります。
急いで処理しようと不用意に触れば危険なので、気を付けなければなりません。

ネズミのフンには多くの雑菌が含まれ、もっともよく知られるのが「サルモネラ菌」です。
この菌に感染すると発熱や嘔吐や下痢などの症状にみまわれます。

フンに触れた手で口などの粘膜に触れるだけで簡単に感染するおそれがあります。
「これくらい大丈夫だろう」と思ってささっと手でフンを集めて掃除することには、大きな危険が伴います。

感染予防のために手袋をつけて処理したとしても、その手袋を装着した状態で自分の体に触れると、やはり感染のおそれがあります。
ネズミのフンは、くれぐれも慎重に処理しなければなりません。

フンに含まれる病原菌は空気感染もする

ネズミのフンは「エアロゾル」という、ウイルスの気化による空気感染も引き起こします。ただ気化した細菌を吸い込むだけでも危険な病原菌を取り込んでしまいかねないので、フンは絶対に放置してはなりません。

エアロゾルの被害はペットにもおよびます。
ペットは何気なくフンを食べてしまうこともあるので、犬猫などペットがいる家庭では迅速な処理が求められます。

フン掃除前に確認したいチェックポイント

ネズミのフンの掃除は軽率に行ってはなりません。
素手で触ってしまうことはもっとも危険で、だからといって手袋を装着して処理してしまえばいいものでもなく、入念な準備が必要です。

病原菌の感染を考えると共に、フンの掃除の前には、ネズミの種類を特定するために写真を残すなどしておきましょう。
最終的にネズミを完全に駆除できないときには専門業者を頼ることになります。

業者に初期被害を報告するときに、どんなフンが残っていたかなど情報があれば、駆除がスムーズかつ完全に近いものとなります。

自分の手で掃除する前には、次の二点には特に気を付けるようにしましょう。

徹底した感染対策

ネズミのフンは多くの病原菌を含み、簡単に人体に感染します。
またエアロゾルという空気感染の可能性もあるので、迅速に処理しなければなりません。

しかしそこで焦って素手で処理するなどすれば、簡単に菌が感染することになります。
処理する前には、次のような徹底した感染対策をとりましょう。

・手袋、ゴーグル、マスクを用意する
・フンの処理は範囲を広く見て、徹底的に行う

フンの周辺の情報を残しておく

ネズミのフンは種類によって特徴が違います。
フンから種類を知ることができれば、より徹底した駆除が可能です。

後から駆除業者を頼るときのためにも、できる限りの情報を残しておきましょう。
フンをカメラで撮っておくことや、フンと共に尿の臭いをメモしておけば、有用な情報となります。

その他、フンの周りもよくチェックしておきましょう。

・侵入経路が近くにないか
・巣が作られていないか
・餌になるものが落ちていないか

家に入ったネズミは必ず餌を取るために行動するため、餌が取りやすい場所に巣を作り、その周辺にフンを残します。
フンの周辺にネズミがいると思われるので、忌避剤を撒くときにも、フンからネズミの気配を察して居場所を突き止めることは重要です。

ネズミのフンはこのように処理する！

見るだけで不快なネズミのフンは、発見次第すぐに処理したくなります。
そこですぐにティッシュで取ってしまう人もいるかもしれませんが、このように素手か素手に近い状態でネズミのフンに触れることは、感染症のリスクが高く危険です。

ネズミのフンや尿を除去するときには、第一に「素手で触らないこと」を心がけましょう。
見つけても焦らず、まずはフンを食べたり鼻で臭いを嗅いだりしかねない子どもやペットを遠ざけ、処理する人も一度頭を整理しましょう。

ネズミのフンを処理するにあたっては、まずゴム手袋とマスクを着けます。
フンを取ってしまった後には、糞尿のあった場所に熱湯を撒いて、さらに消毒液を吹き付けて雑巾でよく拭っておけばひとまず安心です。

掃除機は使用しないこと

フンに直接触れることには抵抗があり、掃除機を使おうという人も多いかもしれません。
しかしこれは良い判断ではなく、むしろ糞による被害の危険を高めてしまいます。

掃除器を使うと、掃除機から生じる空気によってフンが散ってしまったり、菌が飛散してしまう可能性があります。
素手で触らないようによく注意しながら、フンを取り、消毒まで必ず人の手で処理を行いましょう。

ネズミのフンを触った場合は素早く処理！

ネズミのフン誤って触ってしまった場合は、素早く処理することが重要です。
ネズミのフンには病原菌が付着しており、感染症を患う可能性があります。

また、自宅にあるネズミのフンを処分する場合は、本記事で紹介した手順をもとに処理してみてください。