「ペット犬がいるから、ネズミ駆除業者は呼べない…」
「犬はネズミを捕まえてくれるのか？」

ネズミ被害にお困りの方の中には、犬を使って駆除しようと考えている方もいるかもしれません。
しかし、犬がネズミ駆除に効果的なのか、注意点はないのか、疑問に思っている方も多いでしょう。

そこで本記事では、犬のネズミ駆除効果や注意点について詳しく解説します。

ネズミ駆除に犬は活躍する？

家にネズミが住み着いた場合など、犬がネズミ駆除をしてくれると思う人がいます。
ここでは、犬がネズミ駆除に効果的なのかについて詳しく解説します。

犬が家にいる効果はある

犬が家にいるだけでネズミが近寄りにくくなる効果があると言われています。
犬の存在感、特にその匂いや音は、ネズミを遠ざける役割を果たすことがあります。

しかし、これは短期的な解決策に過ぎず、ネズミの侵入を根本的に防ぐわけではありません。

犬はネズミ駆除にほとんど効果がない

一方で、犬をネズミ駆除の主要な手段として頼ることは推奨されません。
犬はネズミを追いかけるかもしれませんが、その狩猟能力は犬種によって大きく異なります。

なので、すべての犬がネズミを効果的に駆除できるわけではないです。
さらに、ネズミは非常に狡猾です。

犬がいる家でも侵入の方法を見つけることが多く、犬がネズミを捕まえる前に病気を家族に伝染させるリスクもあります。
ネズミ駆除には、犬を使うよりも専門の駆除方法などの予防措置の方が効果的です。

ネズミ駆除を犬に任せると悪影響を及ぼす場合も

犬を使ったネズミ駆除には一見するとメリットがあるように思えますが、これにはリスクが伴います。
ここでは、ネズミ駆除を犬に任せる場合の悪影響を解説します。

ノミやダニ

ネズミはノミやダニを運ぶ動物です。
犬がネズミを追いかけたり、捕まえたりする過程で、これらの寄生虫が犬に移ることがあります。

ノミやダニは犬だけでなく、人間にも様々な病気を引き起こす可能性があり、家庭内での感染リスクを増大させます。

レプトスピラ症

さらに深刻なのが、レプトスピラ症のリスクです。
レプトスピラ症は、レプトスピラ菌によって引き起こされる病気で、ネズミを含む野生動物が主な感染源です。

犬がネズミの尿に触れたり、感染したネズミを咥えたりすることで、この菌に感染する可能性があります。
レプトスピラ症は犬にとって非常に危険な病気であり、腎臓や肝臓の損傷、さらには死に至ることもあります。

また、人間にも感染する可能性があり、家庭内での衛生管理にも十分な注意が必要です。

ネズミが出る自宅で犬にこんな症状が出た時は気をつけよう！

ネズミは、家庭内のペットである犬にとって様々な病気をもたらすことがあります。
犬がネズミによって引き起こされる特定の症状を示した場合、迅速な対応が必要です。

以下に、そのような症状とそれに対する注意点を紹介します。
覚えておきましょう。

元気がなくなる

普段活発な犬が突然元気をなくし、食欲不振や無関心な行動を示すようになった場合、これは何らかの健康問題の兆候である可能性が高いです。
特に、ネズミが原因で犬が何らかの病気にかかった場合、一般的な症状としてこのような行動の変化が見られます。

これらの症状が見られた際には、速やかに獣医師の診断を受けることが重要です。

40度近い高熱

犬が40度近い高熱を示す場合、これは体内で何らかの感染症が進行している明確なサインです。
ネズミから犬への感染が考えられる病気には、様々なものがありますが、多くは高熱を伴います。

高熱は犬にとって非常に危険であり、速やかな治療が必要となります。
このような状態が見られる場合は、直ちに獣医師の診断を受けるべきです。

血便や血尿

血便や血尿は、犬が重大な健康問題に直面している可能性があります。
これらの症状は内部出血や感染症など、様々な原因によって引き起こされる可能性がありますが、ネズミとの接触による病気が原因である場合もあります。

血便や血尿が確認された場合、それは犬の健康にとって非常に深刻な状態であるため、獣医師の診断を受けることが重要です。

ネズミ駆除に犬のみは向かない！

ネズミを追い払うのに犬は有効ですが、完全に駆除を目指すのであれば有効とは言い切れません。
むしろ、犬側にリスクがあり、元気な姿が見られなくなる可能性が高まります。

また、犬が勝手にネズミと戯れている可能性もあるので、犬の状態を気にしながらネズミが住み着いているかどうかを確認することも有効です。