ネズミが発生するのは一戸建てだけではありません。
ネズミは柱やパイプなどを、伝わるように登ることができるため、高所に住んでいる方でも安心はできないのです。

この記事では、マンションにネズミが発生する可能性、侵入経路や被害例などについて紹介していきます。

ネズミがマンションに住み着いているか確認する方法

ラットサインと呼ばれるサインがないか確認しましょう。
これらのサインが複数見られたら、ほぼ住み着かれています。

フンや足跡が見られる

フンや足跡を発見したら、ネズミが住み着いていると考えられます。
ゴキブリなどの害虫とは異なる症状が見られるため、簡単に気付くことができるでしょう。

また、壁が不自然に黒くなっているなど、原因不明の汚れがある場合も要注意です。
こうした症状はラットサインと呼ばれており、複数のサインが同時に発生することが多いです。

最もわかりやすい症状

かじり跡が見られたら、ほぼネズミに住み着かれています。
ネズミの前歯は何もしなければ延々と伸びていくため、それを抑えるためにネズミは家具や家電などをかじるのです。

ネズミがいないのに、かじり跡が発生することなどありえません。
かじり跡はラットサインの中でも特に注意したい症状で、中でも電気コードをかじられるとやっかいです。

電気製品の故障、さらには漏電による火災のリスクにつながるからです。
特に空気が乾燥する季節は、火災が起こりやすいので注意してください。

ネズミはマンションのどこから侵入する？

ネズミは小さな隙間を通り抜けてくるため、マンション住まいでも安心はできません。
高層階は発生率が低いものの、運悪く住み着かれる可能性はあります。

ネズミは隙間を狙ってくる

ネズミは人間が考えている以上に、狭いところを通り抜けてきます。
500円硬貨くらいの穴があれば、そこから出入りできるほどです。

住宅には穴などないと思われがちですが、実は至るところにあります。
換気扇や排水管のほか、壁などのわずかな隙間からも侵入してきます。

特に古くなったマンションは、老朽化に伴って侵入経路が増えてくるので注意してください。

高層階は侵入リスクが低くなる

マンションの高層階にネズミが侵入するケースがありますが、低層階と比べるとリスクはかなり低いです。
特にドブネズミは体が大きいため、高所に登るのが苦手です。

それでもクマネズミなどの高所を好むネズミだと、高層階を狙われることがあります。
やっかいなのは高層階で巣を作られて、そこで繁殖して増えるケースです。

高層階でネズミが発生する確率は低いですが、決してゼロではありません。

ネズミがマンションに侵入した時の被害例

ネズミによる被害の中で、何としても避けたいのは火災です。
マンションの一室が全焼してしまう可能性もあるからです。

ほかにも病気や精神的不安など、ネズミが発生して良いことは一つもありません。

最も恐ろしいのは火災

ネズミは何でもかじり、特にやっかいなのは電気コードなどの配線を狙われることです。
冬場は湿度が低くなりやすく、漏電による火災のリスクが高くなります。

配線が集中しているところに住み着かれると、恐怖以外の何物でもないでしょう。

病原菌やウイルスが病気の原因になる

ネズミはゴキブリと同様に、不衛生な環境で暮らしています。
例えば、サルモネラ菌やペスト菌、E型肝炎ウイルスなどの病原菌やウイルスを媒介するのです。

感染症や食中毒のリスクとなりますし、アナフィラキシーショックが発症した事例もあります。
ネズミに噛まれたことが原因で呼吸困難や意識障害を引き起こし、最悪のケースでは死につながるケースもあるのです。

心身に悪影響を与える

ネズミが大嫌いな人は、ネズミのことを考えるだけで精神的に不安定になることでしょう。
食欲が激減したり、夜眠れなくなったり、健全な生活を阻害してしまうのです。

また、常にネズミの足音が聞こえるように感じられて、家事や勉強に専念できなくなる人もいます。

まとめ

高層マンションであっても侵入経路は皆無ではないため、まれにネズミのターゲットにされることがあります。
ネズミの被害にいち早く気付くためには、フンや足跡、かじり跡などのラットサインを見逃さないようにしてください。

放置しておくとネズミが悪さをし、住宅や人体に被害が及ぶ可能性があります。