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アライグマは日本全国に出没するため、被害例は決して他人事ではありません。
個体を放置すると農作物や人間、ペットなどに被害を与えるため、すぐにしかるべき対策をしてください。
この記事では、アライグマの特徴や被害例、発見時にやるべき対策などについて説明しています。
アライグマとは、アライグマ科アライグマ属のタヌキに似た哺乳動物で、1970年代にはペットとして飼われていました。
しかし、飼い主の飼育放棄が主な原因で急増し、野生化して様々な被害をもたらす害獣に認定されるようになりました。
森林や湿地などでよく見られますが、人間の生活する場にも姿を現すことがあります。
アライグマは個体によって攻撃性が変わるとされており、特に大きな個体には注意が必要です。
外飼いをしているペット、そして人間すら襲われる事例があります。
アライグマはここ20年ほどで捕獲数が急増しており、農作物への被害も増加しています。
猫程度のサイズだと認識している方が多いですが、アライグマのほうが二回り程度も大きいです。
小型の個体で猫と同程度で、中型で10kg、大型だと20kgにも達します。
よくアライグマと誤認されるタヌキの場合は、大型でも10kg程度です。
身体のサイズと攻撃力は比例するため、大型の個体ほど注意を払う必要があります。
アライグマとタヌキは、体色やしっぽの長さで見分けられます。
アライグマの体色は灰色で、しっぽは縞模様で長いのが特徴です。
これに対してタヌキの体色は茶色で、しっぽは太くて短いです。
かわいい見た目に反して、アライグマは害獣と認定されています。
47都道府県で確認されており、誰もが被害に遭う可能性があるのです。
実は意外にも私達の身近に生息しており、よく農作物を食い荒らします。
トウモロコシやスイカ、カキなどの野菜・果物全般を食し、その被害額は年間で4億円以上に達しています。
アライグマは痕跡をほとんど残さないため、日本国内における生息数を推測するのは困難ですが、急増しているのは
間違いありません。
捕獲数がここ20年ほどで、3,000頭から6万頭以上と20倍超に急増しているからです。
非常に凶暴でペットや家畜にも攻撃を加えることがあります。
狩猟犬を攻撃するケースもあり、また自分より身体の大きな牛に噛み付いたという事例もあります。
アライグマは牙が鋭く、また爪はそれほど大きくはないものの、先端が尖っているので殺傷力が強いです。
人がアライグマと接触すると、感染症にかかる可能性があります。
マダニやアライグマ回虫よる感染症、レプトスピラ症のほか、狂犬病のリスクにもなります。
狂犬病の怖いところは、発症した場合の致死率が100%であることです。
狂犬病は犬だけがキャリアを有すると思われがちですが、アライグマやキツネ、猫などもキャリアの可能性があります。
アライグマとは距離を置くようにし、くれぐれもこちらから近寄らないようにしてください。
気性の荒い個体ですと、鋭い牙で噛み付かれる可能性があります。
害獣であるアライグマですが、外来生物法によって許可なしに捕獲することはできません。
そのため自治体を通して対処する、寄せ付けない工夫をする、などの方法で被害を抑えましょう。
自治体には鳥獣被害対策担当部署が設置されているので、ここに相談してください。
アライグマを発見した場合は、写真や動画撮影をしておけば確かな証拠になります。
農作物を荒らされた場合は、被害状況をなるべく詳しく伝えましょう。
トウモロコシの茎が倒れ、皮をむいて中身が食べられていた、などと明確に伝えるのがコツです。
獣駆除の専門家に依頼すれば、法律や条例などを厳守しつつ安全に駆除してもらえます。
捕獲や駆除においては自治体に許可申請をする必要がありますが、これらの手続きも代行してもらえます。
駆除は箱型の捕獲機を使用する方法が一般的です。
生ごみはアライグマのエサになる可能性があるので、放置しないようにしましょう。
ごみは収集日の時間帯に合わせて出すようにしてください。
忌避剤を使用するのも効果的で、設置すると1年程度効果が持続する商品もあります。
アライグマがかわいいからといって、エサを与えるのは絶対にやめましょう。
エサの味を覚えられてしまうと、頻繁に現れるようになるからです。
またエサを与える行為は、結果的にアライグマの個体数を増やすことにつながります。
アライグマは身近な野生動物の中でも凶暴で攻撃性が高く、人間ですら近寄ると襲われる危険性があります。
また放置すると農作物に被害が及ぶため、自治体を通して対策をしてください。
その上で、エサを与えない、忌避剤を使用するなどの対策をしましょう。
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