イタチは生きていくために何でも食べますが、特に好む食べ物があります。
イタチの被害に遭わないためには、食べ物に近づかせないことが重要です。

この記事では、イタチの食性と家屋侵入を促す要因、よくある被害例などについて説明しています。

イタチが好む食べ物とは？

雑食動物のイタチですが、何でも好んで食べるわけではありません。
自分より体の小さい小動物、昆虫などをよく好んで食べます。

そのため、小動物を飼っている家庭は、イタチに狙われないようにしましょう。
また鶏やウサギなど、自分より大型の動物を狙うこともあるので、外で動物を飼っている方は注意してください。

特に好む食べ物

ネズミや鳥には、良質なたんぱく質が豊富に含まれています。
果物や野菜より栄養価が高く、イタチの口に合うようです。

肉は特に好きで、調理した肉はもちろん、生きた動物も食べます。
イタチの歯は尖っているので、咬まれると相当なダメージを受けます。

果物や野菜も好む

肉類ほどではありませんが、果物や野菜などもイタチが好きな食べ物です。
畑の作物を荒らしますし、また高いところにある果物や木の実を狙うこともあります。

キャベツやスイカ、キュウリなどはよく狙われるので要注意です。
また、イタチは穴を掘ることができるので、サツマイモやジャガイモなどの根菜も食べます。

冷蔵庫の外に食材を置いているとイタチが侵入する可能性がある！

イタチは自分の好きな食べ物を見つけると、狭い場所にも侵入します。
500円玉くらいの大きさの穴があると、侵入される可能性があるのです。

果物や野菜を求めて家に侵入してくるケースもあり、特に冷蔵庫の外に置いている家庭は要注意です。
人間の食べ物全般は、イタチに狙われると考えていいでしょう。

イタチは嗅覚が優れている

イタチは極めて優れた嗅覚を持ち、生ごみのニオイを嗅いで室内に侵入してくることがあります。
人間にとっては捨てるべき食材の残りも、イタチにとっては食べ物になるのです。

特に古い木造建築は侵入されやすいため、食材は冷蔵庫や食品庫で保管するようにしましょう。
もちろん、生ごみのニオイが放出されないように、密閉容器に入れておくことも大切です。

パンが狙われることも

袋入りのパンなら大丈夫と思うかもしれませんが、イタチは食べ物だと認識すると手を出します。
袋ごとかじられれば、パンに歯型がついてしまい、そうなれば不衛生で人間が食べることなどできません。

人間の家はイタチにとって、食べ物の宝庫であると認識してください。

イタチが自宅に侵入した時の2つの被害例

イタチは作物を食い荒らしたり、家畜に手を出したりしますが、住宅にも害を及ぼします。
棲みつかれても何一つメリットはないので、家に入れない対策を徹底しましょう。

被害例①：臭い

肛門近くに臭腺があるイタチは、強い悪臭を発します。
人間がイタチを捕まえようとすると、黄色い液を浴びることがあります。

この液のにおいは強烈で、数日は抜けないほどです。
もし手袋にかかってしまえば、洗って再使用する気になれないほどの悪臭です。

また屋根裏に棲みつかれると、フンをされることになります。
イタチは溜めフンをするため、一箇所に糞尿が蓄積されることで、床が傷んでしまいます。

床の腐食が進んでくると、最終的に床が落ちるケースもあるほどです。

被害例②：家屋に傷をつけられる

イタチは引っ掻いたり咬んだりする習性があり、家屋にダメージを与えます。
部材に傷をつけたり、断熱材をボロボロにしたりします。

さらに厄介なのは配線をかじり、損傷した電気コードやケーブルから漏電が生じることです。
たった一匹のイタチが原因で火災が発生し、家が全焼するリスクがあるのです。

まとめ

イタチは肉が好きで、肉のためなら家畜を襲うこともあります。
また農作物を食害したり、食べ物を求めて家屋に侵入してきたりするため、食べ物に寄り付かせないことが大切です。

特に自宅に侵入されると、住宅の損傷、経済的損失が拡大するので注意しましょう。