ハブの種類やハブの毒がもたらす症状について知っていますか？この記事では、ハブの種類やハブの毒がもたらす症状例、さらにハブがもつ薬の役割について詳しく紹介します。この記事を読んで、ハブについて詳しくなりましょう。

ハブはどんな種類が生息している？

日本には、数種類のハブが生息しており、各種類ごとに特徴を持っています。ここでは、ハブの種類などについて紹介します。

ホンハブ

ホンハブは、沖縄本島や周辺の島々で見られる一般的なハブです。体長は1〜2メートルに達し、黄色がかった体色と黒い斑点が特徴です。

このハブは、夜行性であり、森や草むらに潜みます。毒性は強く、咬まれると筋肉に障害が生じ、時には重症化することもあります。

サキシマハブ

サキシマハブは、ホンハブより小型で、平均的な体長は1メートル前後です。八重山諸島に分布し、特に西表島と石垣島で見られます。

体色は褐色がかった緑色で、黄緑色の縞模様が特徴的です。ホンハブほど攻撃的ではないとされていますが、毒性があるため注意が必要です。

ヒメハブ

ヒメハブは、沖縄本島や奄美大島、徳之島などに生息しています。平均的な体長は約60センチメートルで、他のハブと比べてかなり小柄です。

茶色がかった体色に黒い斑点模様が見られます。毒性は他のハブよりも弱いものの、咬まれると痛みや腫れが生じることがあります。

タイワンハブ

タイワンハブは、台湾から沖縄県の与那国島にかけて生息する大型のハブです。平均的な体長は1.5メートルを超え、大きいものでは2メートル近くに達します。

体色は暗褐色で、黒い帯模様が特徴です。攻撃性が高く、毒性も強いため、接近する際には注意しましょう。

ハブの毒がもたらす症状例

ハブは毒を持っているので、とても危険です。ここでは、ハブの毒がもたらす症状例について紹介します。

ハブの毒がもたらす症状

ハブに噛まれた場合、毒が体内に入り、さまざまな症状が現れます。最初に感じるのは激しい痛みです。

毒が筋肉に作用し、強烈な炎症反応を引き起こすため、痛みが急速に広がるのです。次に、噛まれた部分が腫れ、皮膚の色が変わり始めます。また、神経に作用する毒成分も含まれるため、意識障害や痙攣といった神経症状が現れることもあります。

ハブに噛まれたときの応急処置

ハブに噛まれた際の応急処置は、毒の拡散を抑えるために重要です。まず、冷静になり、速やかに医療機関への搬送を手配することが最優先です。

移動中、噛まれた部分は心臓よりも下に位置させると、毒が循環系に乗って全身に回るのを抑えることができます。また、噛まれた部分を固定して動かさないようにすることも大切です。

ハブは凶暴な生き物だけでなく薬の役割もある？

ハブは薬の役割をすることがあります。ここでは、ハブの毒が使われている医薬品やハブ酒の健康効果について紹介します。

ハブの毒が使われている医薬品

ハブの毒は、医薬品として利用することで特定の疾患の治療に役立つのです。たとえば、ハブの毒に含まれる酵素は、血液の凝固を抑える作用があることが知られています。

この特性を活かして、血液凝固障害や血栓症の治療薬として研究されています。ハブの毒から抽出された成分を適切に処理し、低濃度に調整することで、人間の治療に役立つ多様な医薬品を生み出すことが可能です。

ハブ酒の健康効果

ハブ酒は、ハブの毒がアルコールによって無毒化されるため、安全に飲むことが可能です。このハブ酒には、特に冷え性の改善や疲労回復、血行促進に効果があるとされています。

もちろん、ハブ酒の健康効果については個人差があり、全ての人に効果があるわけではありません。また、アルコール飲料であるため、飲み過ぎないようにすることが重要です。

まとめ

日本には、4種類のハブが生息しています。ハブは毒を持っていて、ハブに噛まれると様々な症状がでます。

例えば、激しい痛みや神経症状などです。そのため、ハブを見つけた際には、速やかに安全な場所に移動しましょう