タヌキのフンは人間に害を及ぼすため、適切に処理してください。そのためには、タヌキのフンの特徴を把握し、特定する必要があります。

もし発見した場合は、近くに棲みつかれている可能性を考慮しましょう。この記事では、タヌキのフンの見分け方と処分方法について説明しています。

たぬきのフンの特徴とは？

タヌキの体重は5kg程度ですが、大型の個体だと10kg程度にもなります。猫よりも一回り以上大きく、フンも相応に太いです。

長さは2～3cmほどで、黒い色をしているのが特徴です。タヌキは雑食性で、それはフンを見ることでもわかります。植物の種のほか、昆虫や小動物なども食べるため、フンの中に羽や骨らしきものが見られることがあります。

溜めフンをする習性がある

タヌキのフンは強烈なにおいを発しますが、その要因のひとつが溜めフンです。これはフンを我慢するという意味ではなく、フンをする場所を決めて、そこでばかりする行為です。

フンの量が増えるにしたがって、悪臭はより強烈になります。やっかいなのは、天井裏や屋根裏などに棲みつかれて溜めフンをされ、床が腐ってしまうことです。

1日あたりのフンの排泄量は30～40g程度と多くはありませんが、毎日同じ場所でされると大変な量になります。さらに一箇所に重さが集中するので、床が抜けるケースさえあるのです。

また、フンを介して寄生虫や病原菌に接触し、健康被害を引き起こすリスクにもなります。

たぬきのフンを発見した時の対処法

タヌキのフンには、寄生虫や病原菌が含まれているので、そのまま触れないようにしましょう。ゴム手袋やマスク、ゴーグルなどを装備してから処理を始めてください。

フンを集める際に使用したほうき・ちりとりなどは、できれば使用後に捨てたほうが無難です。100円ショップの激安ほうき・ちりとりを用意し、使用後に廃棄する方法がおすすめです。

集めたフンはゴミ袋に入れて、縛って密閉して捨ててください。

殺菌・消毒をしておく

フンを片付けても、寄生虫や病原菌は残っています。そこで殺菌・消毒剤を使用し、これらを死滅させましょう。

次亜塩素酸ナトリウムやエタノールなどがおすすめです。これらはドラッグストアやホームセンターなどで販売しています。

タヌキを寄せ付けない対策を

せっかくフンを片付けても、またされては元も子もありません。そこで忌避剤や燻煙剤などを使用し、タヌキが不快に感じる環境を整えましょう。

タヌキは木酢液やハッカ油などの香りも嫌います。これらの害獣対策グッズは、高くても数千円程度で購入できます。

天井裏や屋根裏などに棲みつかれた場合は、侵入口を塞ぐ対策も行ってください。

たぬきのフンがあるなら近くに生息していることも！

タヌキは居心地が悪いと感じた場所には、やってこない性質があります。そのため、フンがあるということは、その場所がお気に入りになっている証拠です。タヌキは溜めフンをするので、何も対策をしないと繰り返しフンをされるので注意が必要です。

どのような場所でフンをするのか

タヌキは屋外で生きる野生動物ですが、人家にも近づいてきます。天井裏や屋根裏だけでなく、庭やベランダなども狙われやすいです。

タヌキといえば里山に棲んでいる印象があるかもしれませんが、住宅街に姿を現すこともあります。もしフンを見つけたら、近くに生息している可能性が高いと考えてください。

フンはタヌキの生息を知る情報源となる

夜行性の動物であるタヌキは、なかなか人間の前に姿を現しません。そのため、タヌキがどのような生活をしているのかについて、動物の専門家でさえ正確に把握していないのが現状です。

だからこそ、タヌキの生息を知る手がかりとしてフンが大切な情報源になるのです。動物のフンは一見どれも同じに見えるかもしれませんが、それぞれ大きさや長さ、色などが異なります。

まとめ

タヌキのフンは特徴があるため、長さや色、内容成分などを見れば特定できるでしょう。フンには寄生虫や病原菌が含まれていますし、また溜めフンによって悪臭がひどくなります。家屋に棲みつかれると建物にも被害を与えるため、フンを処分してから忌避させる対策を取りましょう。