害獣の一種であるハクビシンは、嗅覚と聴覚が発達した生き物です。ハクビシンが嫌がる音波や臭いで、忌避することができます。

その他、ハクビシンが嫌がる環境を万全に整えることで、遠ざけることができます。いくつかの方法を組み合わせて、農家や民家の厄介者を忌避しましょう。

ハクビシンに超音波の効果はあるのか？

ハクビシンは聴覚が発達した生き物です。人間には聞き取ることができない音波も聞き取ることができます。

つまり、人間には気にならない超音波が、ハクビシンには聞こえるということです。人間側にはノーストレスの音波を出すことで、ハクビシンを忌避することができます。

超音波でハクビシンを遠ざける

ハクビシン撃退用に、超音波装置が販売されています。その装置を設置しておけば、ハクビシンが音を嫌がって逃げていくことがあるようです。

超音波は人間には聞こえないので、われわれの日常生活には影響がありません。自分自身にも、近隣にも音が聞こえることがないので、ノーストレスです。

しかし、ハクビシンが必ずしもそのような音波を嫌がってくれるとは限りません。まずはテストとして、Youtubeなどで公開されている超音波を試してみるといいでしょう。

ハクビシンが嫌がる環境とは？

ハクビシンは聴覚と嗅覚が発達した生き物で、超音波の他に、特定の臭いも嫌がります。中でも、特に嫌がるのは、「ヒトデ」の臭いです。

「ヒトデ」とは、あの海の生き物の、まさしく人の手をしたような生き物のヒトデです。ヒトデの臭いを嫌がることから、ヒトデそのものを使用した忌避剤も市販されています。

「ヒトデサポニン」でハクビシン撃退

ハクビシンだけでなく、害獣の多くは、ヒトデの臭いを嫌がるようです。害獣にヒトデに臭いが効くことは、北海道の漁業で発見されたといわれています。

網を上げて漁を終えた後ヒトデを放置していると、カラスなどがたからなかったのです。そのような偶然から、ヒトデに含まれる「ヒトデサポニン」という成分を、ある種の生物たちが共通して嫌がることがわかりました。

今ではヒトデを使った忌避剤が作られ、全国で絶大な効果を発揮しているほどです。

音波と共に臭いで撃退

ハクビシンを徹底して忌避してやるために、聴覚と嗅覚を攻撃してやりましょう。超音波発生装置を置き、周囲にヒトデを使った忌避剤を撒いておくと効果的です。

ハクビシンの発達した感覚を逆手に取った方法です。忌避剤を撒いておくことで、他の害獣も近寄りにくくなるので、一石二鳥ともいえます。

その他ニンニクやトウガラシなど、刺激臭の強いものもハクビシンは嫌がるようです。もしヒトデの忌避剤に慣れられてしまったら、そのような刺激臭に切り替えるのも手です。

ハクビシン駆除に困ったらプロの業者へ依頼するのも一手！

農家や民家に現れる害獣の中でも、ハクビシンはとびきり厄介な生き物です。生命力が強く、足が速く、攻撃性も高いという性質の持ち主です。

また「鳥獣保護法」で守られており、単純に殺してはいけないという決まりもあります。凶暴な性格でもあるので、発生状況によっては、もはや処置なしとも思われるでしょう。

そんなときには業者に問い合わせてみましょう。ハクビシンの駆除業者は専用の駆除剤・忌避剤や罠を持っています。

また捕獲した物については行政への引きわたし、ないし処分まで請け負ってくれます。駆除の迅速性からみても、被害が広がる前に食い止められるので、プロの作業が最良です。

まとめ

ハクビシンの忌避には、聴覚と嗅覚を攻撃する超音波と忌避剤が効果的です。二重の対策で、ハクビシンが近寄らない環境を作って、万全に対処しましょう。

それでも獣害が止まないようならば、業者に連絡して駆除してもらうべきです。もし捕獲しても殺生してはいけない生き物であることも、よく覚えておきましょう。