カラスは極めて頭がよい鳥で、人間の裏をかくような行動に出ます。
そこでカラスの習性を理解した上で、対策する必要があるのです。

この記事では、カラスの被害例と自分でできる予防対策、困ったときの相談先について紹介しています。

カラスによる被害例とは

カラスは人間に攻撃を加えることがあるので、なるべく距離を置きましょう。
また、生ごみを荒らす習性があり、ごみが散乱すると後片付けをする面倒が生じる問題もあります。

カラスから攻撃される

威嚇・攻撃される可能性があるので、近づかないようにしましょう。
攻撃対象にされると、足で後頭部を叩かれることがあります。

カラスが人間を攻撃するときは、くちばしでつつくと思われがちですが、意外にもこうした事例はほとんどありません。

カラスは生ごみを見つけると荒らす

カラスは生ごみを好みますが、これは食材カスなどのエサになるものが含まれていると知っているからです。
生ごみの袋をつつかれれば、袋に穴が開いて中身が散乱してしまいます。

カラスのくちばしは鋭く、防鳥ネットすら破ることがあります。
カラスは鳥類の中でも極めて賢く、常に考えて行動しているのです。

生ごみが散乱している状態は、いわばプライバシーが露呈しています。
普段食べているものがバレたり、避妊具を散乱させられたり、深刻な問題に発展しかねません。

被害を起こすカラスの撃退方法

カラスを撃退する方法は限られており、これは鳥獣保護管理法が存在するからです。
毒餌を与えたり、捕獲したり、傷つけたりする方法はいずれも違法になります。

そこで寄せ付けない方法を中心とし、必要に応じて合法のカラス撃退用グッズを活用してください。

まずは寄せ付けない対策を

カラスの被害で最も厄介なのは、生ごみを荒らされることです。
そこで生ごみを出すときは、プラスチック製のロック付きのゴミバケツを用意しましょう。

この中に入れておけば、ごみの袋の中身が見えなくなり、カラスから狙われずに済みます。
カラスは鳥獣保護管理法により、許可なく捕獲はできないので、被害を受けたら寄せ付けない対策を中心に撃退してください。

光や音で撃退する

カラスは光や音を嫌うため、光や音を発するカラス撃退用のグッズで対策するのがおすすめです。
ただし、カラスは非常に賢くて、撃退用グッズに慣れることがあります。

そこで、設置場所を定期的に変えるなどの工夫をしましょう。
なお、カラスを殺傷させる撃退方法については、すべて法律で禁止されています。

カラス駆除の相談先

自治体では原則としてカラス駆除に対応していないので、専門業者に相談するのが得策です。
ただし、自治体で駆除の補助金制度を用意しているケースがあるので、業者に依頼する前に確認しておくとよいでしょう。

専門業者に依頼する

カラス駆除に対応している専門業者に依頼するのが一番です。
カラス駆除をする前には、都道府県知事の許可を受けなくてはいけません。

専門業者に依頼すれば、複雑な手続きをすべて代行してくれます。
プロによる駆除効果は非常に高く、また被害を予防するためのアドバイスもしてくれます。

自治体に相談することもできますが、駆除ではなく防除による対策を推奨されることが多いです。
例えば、生ごみ対策をする、カラスの巣に近づかないなどの対策です。

専門業者が実施する駆除の方法

まずはカラスを退散させてから、巣を取り除いて清掃します。
それからカラスが近づかないように対策します。

駆除料金は他の害獣駆除と比べて安価で、一箇所あたり2万円未満に収まることが多いです。
費用を抑えるためには、自治体に相談してみるのも手です。

自治体によっては駆除費用を全額負担してくれるところもあります。
これに対して、防鳥ネットやごみ処理機といった防除グッズの購入費用の一部補助に留まる自治体もあります。

まとめ

カラスは人間を襲うこともありますが、最大の被害は生ごみを荒らすことです。
そこで生ごみの袋に触れさせないようにし、さらに市販のグッズで対策するとより効果的です。

これらの方法で対処できない場合のみ、駆除業者に相談してみましょう。