新築の住宅を建てる際、コンセントの設置は非常に重要な工程です。生活の利便性を大きく左右するため、間取りや家具配置に合わせて、適切な場所にコンセントを配置することが求められます。ここでは、新築住宅におけるコンセント工事の流れや設置のポイント、注意点について詳しく解説します。

1. 新築でのコンセント工事の5つのポイント

1-1. コンセントの必要な場所

新築住宅では、生活空間を想定してコンセントの配置を決める必要があります。具体的には、以下のような場所に設置が求められます。

• リビング：テレビや家電、パソコンなどの家電製品を接続するために、ソファ周りやテレビボード付近にコンセントを設置することが一般的です。
• キッチン：食洗機や冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器など、電化製品の多い場所です。作業台やカウンター周りにも十分な数のコンセントを設置しましょう。
• 寝室：照明やスマホ充電器、電気毛布などを使うため、ベッドの近くにコンセントを配置することが多いです。
• 書斎やオフィススペース：パソコンやプリンターなどを使用するため、デスク周りに複数のコンセントを設けると便利です。
• 玄関や廊下：掃除機や照明、または家電製品の充電用に設置することが望ましいです。

1-2. コンセントの数と配置

新築の住宅では、家全体で十分な数のコンセントが必要です。部屋ごとの使用目的に応じて、コンセントの数を決定します。例えば、リビングでは1つのコンセントでは足りない場合もありますので、2～3箇所の設置を検討することが重要です。また、特に使用頻度が高い場所（キッチンやリビング）にはダブルコンセントを設置することで、複数の機器を同時に使用する際に便利です。

2. コンセント工事の流れ

2-1. 設置場所の決定

新築のコンセント工事は、間取り図をもとに設置場所を決定するところから始まります。コンセントの配置を決める際には、家具の配置や家電製品の設置場所を考慮に入れることが大切です。電気工事士と相談しながら、家の中で使いやすい場所に設置するようにしましょう。

2-2. 配線作業

コンセント工事の中心となるのが、電気配線の引き込み作業です。住宅の壁や天井、床を通して、電気を供給するための配線を引きます。この際、配線が目立たないように壁内に隠して設置するのが一般的です。配線の位置が決まったら、コンセント用の穴を開け、コンセントボックスを取り付けます。

2-3. コンセントの取り付け

配線が完了したら、コンセントの本体を取り付けます。取り付けるコンセントの種類には、一般的な2Pコンセント、3Pコンセント（アース付き）、さらにUSBポート付きコンセントなどもあります。特に、パソコンやスマホの充電が頻繁に行われる場所には、USBポート付きのコンセントが便利です。

2-4. 動作確認

すべての工事が終了したら、コンセントが正常に機能するかどうかを動作確認します。電源がきちんと供給され、コンセントに差し込んだ家電が問題なく動作することを確認します。これで工事は完了です。

3. コンセント工事にかかる費用

3-1. 費用の相場

新築住宅のコンセント工事の費用は、設置するコンセントの数や種類、場所によって異なりますが、一般的な目安としては以下の通りです。

• 1箇所のコンセント設置費用：2,000円～5,000円程度
• ダブルコンセント設置費用：3,000円～7,000円程度
• USBポート付きコンセント：4,000円～8,000円程度
• 専用回路が必要な場合（エアコンなど）：10,000円～20,000円程度

設置するコンセントが多くなるほど、全体の工事費用も増えますが、予算を決めて業者と事前に打ち合わせを行い、適切な工事を進めましょう。

3-2. 追加費用が発生するケース

以下のような場合には追加費用が発生することがあります。

• 壁内に配線が通しづらい場合（壁を開けて配線を引く必要がある）
• 電気容量の増設（より高出力の電化製品を使うために専用回路を追加する場合）
• コンセントの位置変更（工事後に設置場所を変更する場合）

追加費用が発生する前に、事前に見積もりを取り、費用の確認をしておくことが重要です。

4. まとめ

新築のコンセント工事は、生活スタイルに合わせた便利な電源の配置を行うための重要な作業です。設置場所を慎重に決定し、工事を進めることで、後々の生活がより快適になります。費用はコンセントの数や設置場所により異なりますが、しっかりとした見積もりを取り、予算に合わせた工事を行うことが大切です。新築住宅を建てる際は、電気工事の専門家と十分に相談しながら進めましょう。