新しい住宅を建てる、またはリフォームを行う際、コンセントやスイッチの配置は生活に大きな影響を与える要素です。特に、コンセントとスイッチは使いやすい位置に設置することが求められます。ここでは、コンセントやスイッチの工事の流れ、設置ポイント、工事費用などについて解説します。

1. コンセントとスイッチの設置場所3つの決め方

1-1. 生活動線に合わせた設置

コンセントとスイッチの配置は、家族の生活スタイルに合わせて決めることが重要です。例えば、リビングではテレビやオーディオ機器、パソコンなどの電化製品を使うため、これらの周辺にコンセントを設置します。寝室では、ベッドの近くにコンセントを設置することで、スマホの充電や照明の操作がしやすくなります。

また、スイッチについても、入退室時にすぐに操作できる位置に配置することが望ましいです。玄関や廊下など、家全体の動線を考えて配置しましょう。

1-2. コンセントの数と種類

コンセントは必要な数を確保することが大切です。1つのコンセントで複数の家電を使用する場合、ダブルコンセントや3口コンセントの設置が便利です。特にキッチンやリビングでは、家電が多いため、余裕を持ってコンセントを配置しておくことが重要です。

さらに、最近ではUSBポート付きのコンセントも便利です。パソコンやスマートフォンの充電を行うため、これらの機能が必要な場合は、あらかじめ設置を検討しましょう。

1-3. スイッチの種類

スイッチは、単独スイッチや複数の機器を制御できるスイッチを選ぶことができます。また、調光機能やタイマー機能付きのスイッチもあります。これらの機能は、生活の快適さを大きく向上させるので、必要に応じて選択すると良いでしょう。

2. コンセントとスイッチの工事の流れ

2-1. 設置場所の決定

最初に、設置場所を決める必要があります。間取りを確認し、家具や家電の配置を考慮しながら、コンセントやスイッチの位置を決定します。設置場所が決まったら、電気工事士に設置する場所を伝え、施工計画を立てます。

2-2. 配線作業

設置場所が決まったら、配線作業が始まります。壁内を通して電気を供給するための電気配線を行います。スイッチやコンセントを接続するために、適切な配線が必要です。工事中は、壁や天井を開ける作業が行われることが多いため、事前に確認しておくと安心です。

2-3. コンセントとスイッチの取り付け

配線が終わると、いよいよコンセントやスイッチの取り付けです。取り付ける場所に合わせて、コンセントやスイッチを取り付けます。コンセントボックスやスイッチボックスに配線を接続し、最後にカバーを取り付けて完成です。

2-4. 動作確認

すべての工事が終了したら、コンセントやスイッチの動作確認を行います。電気が正常に流れているか、機器がきちんと接続できるかを確認します。問題がなければ、工事が完了となります。

3. コンセントとスイッチ工事の費用

3-1. 費用の相場

コンセントやスイッチの工事費用は、設置する数や種類、工事の難易度によって異なります。目安としては、以下の通りです。

• 1箇所のコンセント設置費用：2,000円〜5,000円程度
• ダブルコンセントの設置費用：3,000円〜6,000円程度
• スイッチ設置費用：3,000円〜5,000円程度
• USBポート付きコンセント設置費用：4,000円〜7,000円程度
• 調光スイッチの設置費用：5,000円〜10,000円程度

3-2. 追加費用が発生するケース

以下の場合、追加費用が発生することがあります。

• 壁の下地が硬い場合：壁を切り開く作業が必要になり、工事費用が増える可能性があります。
• 複数回路が必要な場合：エアコンやIHクッキングヒーターなど、専用回路が必要な機器を設置する場合、専用の回路を引くための追加費用がかかります。
• スイッチやコンセントの位置変更：工事後に設置位置を変更したい場合、追加の手間がかかり、費用が増えることがあります。

事前に業者に見積もりを依頼し、予算に応じて工事内容を調整することが大切です。

4. まとめ

コンセントとスイッチの設置工事は、家の機能性や快適さを大きく左右します。生活動線や家電の配置に合わせた設置が求められ、設置場所を慎重に決定することが重要です。工事の流れとしては、設置場所の決定から配線、取り付け、動作確認まで順序よく進められます。費用については、設置するコンセントやスイッチの種類や数によって異なりますので、事前に見積もりを確認しておきましょう。