「初めて防草シートを敷くので、失敗は避けたい……」 せっかく手間と費用をかけて防草シートを敷くなら、雑草を長期間防ぎたいですよね。

しかし、自分で防草シートを敷く際には失敗することもあります。

防草シートは、適切な敷き方をすれば長持ちします。

 今回紹介する手順やコツを参考にすれば、初心者でも失敗なく施工が可能となります。

ぜひ最後までご覧ください。

防草シートを使うメリットと用途

では防草シートを使うときにメリットは何があるのでしょうか？

ここではメリットと用途を紹介していきます。

草刈り作業が大幅に軽減

防草シートの大きな利点は、正しい敷き方をすることで数年間にわたり雑草の生育を抑えられることです。

耐候年数が10年以上のシートもあり、ほとんど手入れが不要です。

忙しい方やこまめなお手入れが苦手な方でも安心して利用できます。

費用が安い

雑草を防ぐためにコンクリートを敷いたり舗装したりするには、施工場所や面積によってかなりの費用がかかります。

一方、防草シートならシート本体と固定用のピン、テープなどを含めて数千円から準備可能で、とても経済的です。

防草シートの選び方

防草シートを選ぶ際は、遮光性と水はけの良さと耐用年数を重視しましょう。

それぞれ詳細を紹介していきます。

遮光性の確認

まずは、防草シートの「遮光性」が高いかどうかを確認します。

商品のパッケージに遮光率が記載されているので、数値が高いものを選びましょう。

遮光率が高いほど、雑草の成長を効果的に妨げることができます。

水はけのよさ

次に、水はけの良さも重要な選定ポイントです。

水はけが悪いとシートの上に水がたまり、泥が生じやすくなります。

この泥に雑草の種が飛んでくると、雑草が生えてしまいます。

商品の説明には「透水性」という言葉が使われていることが多く、特に斜面で使用することを前提としたシートには透水性がないものもあります。

耐用年数

防草シートを選ぶ際には、耐用年数も重要な要素です。

この年数が短いと、頻繁にシートを張り替える必要があります。

防草シートの素材には主に織布と不織布の2種類があります。

織布の耐用年数は約5年、不織布は約10年です。

そのため、長期的に使用することを考えるなら、ポリプロピレン製の不織布を選ぶと良いでしょう。

防草シートの貼り方と注意点

では防草シートはどうやって貼るのでしょうか？

防草シートを正しく張るためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

仮置きとシートのカット

防草シートを敷く前に、まずサイズを確認します。

仮置きが完了したら、地形に合わせてシートをカットします。

ぴったりに合わせてカットすると、施工中に隙間ができることがあるため、少し余裕をもたせるのがポイントです。

シートには裏表が存在して、反対に設置をしてしまうと効果が半減してしまうので注意してください。

ピンで固定する

シートを敷いた後は、ピンで固定します。

ハンマーを使用して、ピンの頭が浮かないように最後まで打ち込みましょう。

ピンは基本的にシートを取り囲むように50cm間隔で打設します。

シートのつなぎ目もしっかりとピンで固定します。また、内側にもマス目状にピンを打ちますが、こちらは100cm間隔で打ち込みます。

固定が甘いと雑草が生えてくる隙間が出来るので注意です。

テープを貼る

防草シートのつなぎ目を粘着テープで固定します。

これは必須の作業ではありませんが、風の吹き込みや雑草が生えるのを防ぐ効果があります。

使用するテープは家庭用のガムテープではなく、防草シート専用のテープを使用してください。家庭用のテープは雨や日光で劣化してしまいます。

まとめ

防草シートの正しい張り方を実践することで、雑草を効果的に抑制できます。仮置きとカット、ピンでの固定、そしてテープでの仕上げをしっかりと行うことで、防草シートの効果を最大限に発揮できます。

適切な施工を心がけて、長期間にわたって雑草を防ぎましょう。