木を伐採した後、そのまま放置するわけにはいきません。適切に処分しないと、周囲に害を及ぼしたり、スペースを占有してしまったりする可能性があります。木の処分にはいくつかの方法があり、状況に応じて最適な処理方法を選ぶ必要があります。この記事では、伐採後の木の処分方法とその費用について解説します。

1. 伐採した木の処分方法

木の処分方法は、木の大きさや種類、処分場所、地域のルールなどによって異なります。主な方法をいくつか紹介します。

1-1. 木をそのまま捨てる

最もシンプルな方法は、木をそのまま捨てることです。ただし、地域によっては大きな木の処分が難しいことがあります。また、通常の家庭ゴミとして捨てることはできないため、自治体の処分場や専門の業者に依頼する必要があります。

• 家庭のゴミ収集に出すことはできない：大きな木や丸太は収集してもらえません。切り刻んだり、地域の規定に従って分別して持ち込むことが求められます。
• 処分場に持ち込む：木を収集する処分場に持ち込む場合、地域のルールに従って処分料が発生することがあります。小さな枝や幹であれば比較的安価で処分できることが多いです。

1-2. チップ化して処分する

木を細かく切ってチップにして処分する方法です。この方法は、木の種類や大きさにもよりますが、ガーデンチップとして再利用することができるため、環境にもやさしい処理方法といえます。

• 業者に依頼：専門の業者に依頼すると、木をチップに加工してくれることがあります。業者によっては、チップ化した木を無償で引き取ってくれることもありますが、基本的には有料で処分されることが多いです。
• 自己処理：自分で木を細かく切ってチップにする場合、手間はかかりますが、庭や花壇に利用することができます。木を細かく切ってチップ化するためには、木の種類や大きさに応じたチッパー機器（木材破砕機）を借りるか購入する必要があります。

1-3. 燃やして処分する

木を燃やして処分する方法もありますが、これは地域によって異なる規制があるため、事前に確認が必要です。木を燃やす場合は、「焼却禁止区域」などの地域の規制に従うことが必須です。

• 自己処理：自宅で小さな焼却炉を使って木を燃やすことができる地域もありますが、大きな木や多数の木を燃やす場合は、煙や火災の危険性があるため、注意が必要です。
• 自治体による焼却処分：一部の自治体では、大きな木や伐採した木をまとめて焼却するサービスを提供していることがあります。この場合、処分費用が発生することがあります。

1-4. 木材として再利用する

伐採した木が比較的良質であれば、木材として再利用する方法もあります。木の素材を必要とする業者や製品に利用されることがあります。例えば、建材や家具の材料としてリサイクルされることがあります。

• 製材業者に依頼：木材として利用できる場合、製材業者に依頼して、木を加工してもらうことができます。
• 家具や道具を作る：大きな木材を自宅で再利用する方法として、家具やガーデン道具を作るという選択肢もあります。

1-5. 業者に依頼する

伐採した木の処分は、専門の業者に依頼することで、手間をかけずに効率的に処理できます。業者によっては、伐採から処分まで一貫して行ってくれるところもあります。

• 伐採業者に依頼：木の伐採を依頼した業者が、そのまま処分まで行ってくれる場合があります。料金が含まれていることもあれば、別途料金が発生することもあります。
• 木材処分業者に依頼：専門の木材処分業者に依頼すると、木をチップ化して処理したり、燃やしたりする方法で処分してくれます。

2. 伐採した木の処分にかかる費用

木の処分費用は、木の大きさや処分方法によって異なります。以下の項目は、木の処分にかかる一般的な費用の目安です。

2-1. 処分場に持ち込む費用

処分場に木を持ち込む場合、木の重量や体積によって料金が決まることが多いです。

• 小さな枝や小木（体積1m³未満）：3,000円〜5,000円
• 中くらいの木（体積1m³〜3m³）：5,000円〜10,000円
• 大きな木（体積3m³以上）：10,000円以上

2-2. チップ化の費用

木をチップ化して処分する場合、チップ化機を使用するため、業者によって料金が異なります。

• 小規模なチップ化（1〜2時間程度）：5,000円〜10,000円
• 大規模なチップ化（数時間以上）：10,000円〜30,000円

2-3. 燃やす場合の費用

燃やす処分は、自治体や地域によって料金が異なるため、事前に確認することが重要です。一般的には、地域が許可していない場合もありますので、その点を把握しておきましょう。

• 焼却処分の料金：2,000円〜5,000円（自治体による）

2-4. 業者に依頼する場合の費用

伐採から処分までを一貫して業者に依頼する場合、料金は伐採費用に処分費用が追加される形となります。

• 小さな木：5,000円〜10,000円
• 中くらいの木：10,000円〜20,000円
• 大きな木：20,000円〜50,000円

3. まとめ

伐採した木の処分方法は、木の大きさや種類、地域の規制、費用に応じて選ぶことができます。木をそのまま捨てる、チップ化して処分する、焼却する、木材として再利用するなど、さまざまな方法が考えられます。処分を業者に依頼する場合は、料金が異なるため、事前に見積もりを取って比較することが大切です。木の処分には適切な方法を選ぶことで、手間を減らし、効率的に処理を進めることができます。