壁紙が一部だけ汚れたり剥がれたりした場合、部分的な張り替えをすることで費用と手間を抑えながら綺麗に修繕できます。全面張り替えよりも効率的なこの方法は、小さな傷や汚れが気になるときにおすすめです。本記事では、部分張り替えの具体的な手順、必要な道具、費用の目安、そしてDIYと業者依頼の違いを解説します。

壁紙の部分張り替えにかかる費用

部分的な修繕にかかる費用は、交換する面積と施工内容によって異なります。

部分張り替えの費用例

• 1㎡程度：3,000円～5,000円（ビニールクロスの場合）
• 10～20㎡の一部張り替え：1万～3万円
• 下地処理ありの場合：追加で5,000円～1万円

業者に依頼した場合の料金

• 最低料金：5,000円～（小さな範囲でも出張費がかかることが多い）
• 下地補修を含む場合：1～2万円程度

部分的な壁紙交換は、汚れや傷が限定された範囲であればDIYで行うことも可能です。業者に依頼する場合は、出張費がかかるため、他の場所も合わせて修理するのが効率的です。

壁紙部分張り替えに必要な道具

DIYで部分張り替えを行う場合、以下の道具を用意しておくと作業がスムーズに進みます。

• 交換用の壁紙：同じ種類の壁紙を用意（柄がある場合は注意）
• 壁紙用の糊またはシールタイプの壁紙
• カッター：壁紙を正確にカットするためのもの
• ヘラやスムーサー：シワや空気を押し出す道具
• メジャー：交換する範囲を正確に測る
• マスキングテープ：周囲を保護しながら作業
• パテ：傷や凹凸がある場合の下地補修に使用

壁紙部分張り替えの具体的な手順

部分張り替えは正確な手順で進めることが重要です。

1. 交換する範囲を測る

汚れや剥がれの範囲よりも少し広めに張り替えると、境目が目立ちにくくなります。メジャーで正確に測り、必要なサイズを確認します。

2. 古い壁紙を剥がす

張り替える部分の古い壁紙をヘラを使って剥がします。剥がしにくい場合は、壁紙剥がしスプレーを使うと便利です。

3. 下地処理をする

剥がした部分に傷や凹凸があれば、パテを使って補修します。パテを平らに伸ばし、完全に乾いたらヤスリで軽く磨いて表面を整えます。

4. 新しい壁紙をカットする

交換する範囲に合わせて、新しい壁紙を少し大きめにカットします。柄合わせが必要な場合は、既存の壁紙との位置関係を確認しながら作業を進めます。

5. 壁紙を貼り付ける

壁紙用の糊を裏面に塗り、上から下に向かって丁寧に貼り付けます。シールタイプの壁紙であれば、そのまま貼り付けるだけでOKです。

6. シワや空気を取り除く

ヘラやスムーサーを使い、壁紙の中央から外側に向けて空気を押し出します。特に端の部分は丁寧に押さえましょう。

7. 余分な部分をカットする

カッターで余分な壁紙を切り取ります。定規を当ててカットすると、まっすぐ綺麗に仕上がります。

8. 境目をなじませる

張り替えた部分と既存の壁紙の境目を指やヘラでなじませます。柄合わせが上手くいけば、ほとんど目立たなくなります。

部分張り替えを成功させるコツ

同じ種類や柄の壁紙を使用しないと、張り替えた部分が目立ってしまいます。壁紙のメーカー名や品番がわかる場合、それを確認しておきましょう。

境目が目立つ場合は、部屋の角や家具の裏など、目につきにくい場所を優先して張り替えましょう。

初心者には、糊が不要なシールタイプの壁紙が扱いやすくおすすめです。特に小さな範囲の張り替えでは、作業が格段に楽になります。

広い面積では二人以上で作業すると効率が上がります。一人が位置を調整し、もう一人がシワを伸ばすと良い仕上がりになります。

DIYと業者依頼の違い

DIYでは費用を抑えられ、好きなタイミングで作業が進められますが、プロと同じレベルの仕上がりを求めるのは難しく、手間がかかります。

一方、業者に依頼すると高品質な仕上がりが期待でき、下地処理も安心ですが、費用は高くなりがちです。小さな範囲でも出張費がかかることが多いため、複数箇所をまとめて依頼するのがおすすめです。

まとめ

壁紙の部分張り替えは、汚れや剥がれが一部に限られている場合に効果的な修繕方法です。DIYで行えばコストを抑えられますが、仕上がりを重視する場合や大きな範囲の張り替えが必要な場合は、業者に依頼するのも一つの方法です。部分的な修理でも道具や手順をしっかり押さえておくことで、満足のいく仕上がりが得られます。自分に合った方法で、快適な空間を取り戻しましょう。