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下地ボードの張り替え費用と施工方法、注意点

壁の下地として使われる石膏ボードや合板などの下地ボードは、劣化やカビ、損傷があると壁紙の張り替えだけでは不十分です。下地がしっかりしていないと、壁全体の仕上がりに影響し、最悪の場合は壁材の浮きや剥がれにつながります。この記事では、下地ボードの張り替え費用の目安、施工方法、DIYと業者依頼の違い、注意点を詳しく解説します。

下地ボード張り替えにかかる費用の目安

下地ボードの種類ごとの材料費

  • 石膏ボード(12.5mm厚):500円~800円/枚(910mm×1820mm)
  • 耐水石膏ボード:1,000円~1,500円/枚
  • 合板(ラワン合板・構造用合板):1,500円~3,000円/枚
  • 防火性能付きボード:2,000円~5,000円/枚

張り替え費用の合計(業者依頼の場合)

  • 6畳の部屋(壁全体):8万~15万円
  • 部分張り替え(1㎡あたり):5,000円~1万円
  • 防水・防火処理を含む張り替え:10万~20万円

施工費用は、ボードの種類だけでなく、下地処理や補強の有無によっても変動します。劣化が激しい場合、胴縁(木材の骨組み)から補修する必要があり、その分費用が上がります。

下地ボード張り替えに必要な道具

  • 下地ボード(石膏ボード・合板など):使用するボードの種類を選定
  • 電動ドライバー:ボードをビスで固定するため
  • ビス・釘:ボードを胴縁にしっかり固定する
  • パテとヘラ:ビス跡や接合部を埋める
  • サンダー(やすり):パテ部分を平らにする
  • メジャー・定規:正確な測定のため
  • ノコギリまたは電動丸ノコ:ボードのカット用
  • 防湿シート(必要に応じて):湿気対策に使用

下地ボード張り替えの施工手順

1. 古いボードの取り外し

既存の下地ボードを電動ドライバーやバールを使って慎重に外します。石膏ボードは割れやすいため、飛散しないよう注意が必要です。取り外し後、胴縁の状態も確認し、腐食があれば交換します。

2. 防湿シートの設置(必要に応じて)

湿気の多い場所(浴室周辺や外壁沿いの部屋)では、下地ボードの前に防湿シートを貼ることでカビの発生を防げます。

3. 新しいボードのカットと仮置き

壁のサイズを正確に測り、電動ノコギリで下地ボードをカットします。大きな誤差がないか仮置きし、調整します。

4. ボードの固定

下地の胴縁に対して、20cm間隔でビスを使い、しっかりと固定します。中央から外側に向けて順番に固定することで、板の反りを防ぎます。

5. ビス跡・接合部のパテ処理

ボードを固定した後、ビスの頭や接合部にパテを塗り込んで平らにします。乾いた後、サンダーを使って表面を滑らかにします。

6. 仕上げ準備

パテが完全に乾き、表面が整ったら、壁紙や塗装を施す準備が整います。この段階で下地に浮きやズレがないか最終確認します。

DIYと業者依頼の違い

DIYのメリットとデメリット

メリット

  • 材料費だけで済むため、コストを大幅に削減できる
  • 自分のペースで作業を進められる

デメリット

  • 重いボードの取り扱いや正確な測定が難しい
  • 下地処理が不十分だと、後の壁紙施工に影響が出る
  • 高所作業や複雑な施工が必要な場合は、危険を伴う

業者依頼のメリットとデメリット

メリット

  • プロの技術で仕上がりが美しく、耐久性も高い
  • 下地の補強やカビ処理を含む総合的な施工が可能

デメリット

  • 施工費用が高くなる
  • スケジュールの調整が必要

小規模な部分張り替えであればDIYも可能ですが、広範囲の施工や下地の腐食がある場合は、業者に依頼する方が安心です。

下地ボード張り替え5つの注意点

  1. 胴縁の状態確認
    ボードを支える胴縁が劣化していると、固定が不十分になり、壁全体が不安定になります。腐食が見つかった場合は必ず交換しましょう。

  2. 防湿対策
    特に浴室や台所など湿気が多い場所では、防湿シートや耐水ボードを使用することでカビの発生を防げます。

  3. 石膏ボードの取り扱いに注意
    石膏ボードは割れやすいため、持ち運びやカット作業に注意が必要です。また、切り粉が出るため、防塵マスクや手袋を着用しましょう。

  4. ボードの固定間隔に気を配る
    ビスの間隔が広すぎると、ボードが浮いたり剥がれたりする原因になります。20cm間隔で均等に固定するのが理想です。

  5. 仕上がりを考えた下地処理
    壁紙や塗装の仕上がりに影響を与えないよう、パテでの接合部処理を丁寧に行うことが重要です。

まとめ

下地ボードの張り替えは、劣化やカビを防ぎ、壁全体の耐久性を高めるために重要な作業です。DIYで行えば材料費のみで済みますが、正確な測定や安全な施工が求められます。広範囲の張り替えや胴縁の補強が必要な場合は、業者に依頼する方が安心です。

防湿シートや耐水ボードを取り入れることで、湿気対策も兼ねた長期的な効果を期待できます。仕上がりの美しさと耐久性を両立させるために、計画的に施工を進めましょう。

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