スマートキーはボタン操作で簡単に施錠・解錠できるため、現在はほとんどの車に搭載されています。
一方、自動でロックされるなどの性質から、うっかり車内に閉じ込めてしまうケースも相次いでいます。

そこで、今回はスマートキーを閉じ込めてしまった（インロック）時について紹介します。
本記事で押さえておきたい内容は、以下の通りです。

・スマートキーでのインロック被害件数
・スマートキーを閉じ込めてしまう原因
・スマートキーによる閉じ込めトラブルの対処方法
・スマートキーで閉じ込めない予防策

上記の内容について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

スマートキーによる閉じ込めトラブルは年間20万件を超える

スマートキーの利便性はかなり高いものですが、閉じ込め（インロック）によるトラブルも同時に多発しています。
JAFのインロックによる依頼数は、20万6000件以上の出勤がありました。（2016年）

車のドアノブを触らずに鍵の開錠ができるスマートキーですが、使用方法を間違えてしまうと業者へ依頼するほど大きな問題となってしまいます。
そのようなリスクを避けるためにも、スマートキーの取り扱いには十分に注意しましょう。

利便性は高いけど…スマートキーを閉じ込めてしまう原因

スマートキーは便利な反面、わずかなミス・トラブルで閉じ込めてしまうリスクが潜んでいます。
置き忘れはもちろんですが、他にもさまざまな原因があります。

車内・トランクに置き忘れる

特に多いのは、車内やトランクの置き忘れです。
スマートキーを車内などに置いたままドアを閉じてしまい、閉じ込めてしまうケースは多く見られます。

乗降時や荷物を積み下ろしする際など、短時間でもスマートキーから目を離すと、車内に閉じ込めてしまう可能性があります。
どのような時でも、肌身離さず持ち歩く癖を付けることが大切です。

電池の残量不足による誤作動

スマートキーの電池残量が不足から誤作動が起こり、車内に閉じ込めてしまうケースもあります。
スマートキーは電波を発しており、車側のアンテナが電波をキャッチして鍵を施錠・解錠しています。

しかし、電池の残量が足りないと電波が弱まり、車側が認識しない場合があるのです。
そして誤作動が起こり、スマートキーを車内に置いた状態でドアがロックされてしまうことがあります。

電波障害による誤作動

電波障害もキー閉じ込めにつながります。
スマートキーは電波を発していますが、付近に電波塔などの電波発信源があると、ノイズの影響を受ける可能性があります。

すると車側が電波を受信できず、誤作動を起こすケースがあるのです。
また、電波を発するスマートフォンを近づけた際に誤作動を起こす場合もあります。

いずれにせよ、スマートキーを使う際は、電波の干渉を受けないよう注意が必要です。

子ども・ペットが誤って施錠するケースも

ごくまれにですが、車内にいる子どもやペットが誤ってドアを施錠してしまう場合もあります。
買い物や用事で数分車から離れた際、こうしたトラブルが起こるケースも見られます。

子どもやペットが車内から施錠してしまった時は、速やかに業者を手配しましょう。
ただ、命に関わるような状況であれば、迷わず119版通報をおすすめします。

スマートキーを閉じ込めてしまった際の解決策

もしスマートキーを閉じ込めてしまったら、以下の手段で解決を試みましょう。
それでも解決が難しければ、鍵開けのプロへ相談することが大切です。

スペアキーで解錠する

スマートキーを車内に閉じ込めた時は、スペアキーを使って解錠しましょう。
手元にスペアキーがある場合に限られますが、もし閉じ込めてしまってもすぐ対処できます。
なお、スペアキーを利用する際も、電池の残量や周囲の電波状況に注意しましょう。

ロードサービスを手配する

スペアキーがない時は、ロードサービスに鍵開けを相談してみましょう。
自動車保険に付帯されているロードサービスや、JAFへ連絡すれば、無料で対応してくれることがあります。

しかし、ロードサービスは到着までに時間がかかります。
土日や長期休暇など、時期によっては数時間待たされる可能性もあります。

ディーラーに相談

スマートキーによるインロックの解決方法として、ディーラーに相談する方法もあります。
ディーラーに相談することでインロックの開錠をおこなってくれることもありますが、スペアキーを作成することも可能です。

ディーラーはその車の情報を持っているので、スムーズにスペアキーの作成ができます。
しかし、スペアキーを作成してもらうとなると、かなりの時間を要します。

ディーラーによって日数は異なりますが、数日から数週間かかることがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

鍵屋に依頼する方法も

ロードサービスや任意保険にインロック対応のサービスが付帯していない時は、鍵屋へ依頼する手段もあります。
業者によって料金や対応方法は異なりますが、見積もりや出張などの費用を請求されずに対応してくれることがあります。

また、鍵屋に依頼した時のインロック対応にかかる平均費用については以下の通りです。

・国産自動車：8,000〜円
・外国自動車：15,000〜円

上記の費用で対応してくれることがあるので、実際にインロックでお困りの際は鍵屋に依頼することがおすすめです。

スマートキーの「閉じ込め」を防ぐ効果的な対策法

スマートキーの閉じ込めを防ぐためには、普段から対策をすることが重要です。
そこで、ここからはスマートキーの閉じ込めを防ぐ効果的な対策法について紹介します。

保管場所を明確にする

自宅でスペアキーを保管する場合は、保管場所を明確にすることが重要です。
車を利用する際に毎回スペアキーを持ち運ぶ方は、保管場所を明確にしていないとスペアキーを持ち運ぶことを忘れる可能性があります。

玄関の前やカウンター、部屋の決まった場所にかけるなど、保管場所を明確にしておくことでスペアキーの持ち運びを忘れることが防げます。

常にスペアキーを持ち歩く

常にスペアキーを持ち歩くことで、万が一インロックしても対応可能です。
スペアキーを車内や自宅にずっと保管してしまうと、インロックが発生した時に対応できません。

そのようなリスクを避けるためにも、車を利用する際はカバンや財布などに入れておくようにしましょう。

スマートキーの電池残量に注意する

スマートキーの電池が切れてしまうと使用不可となるので、電池の残量には注意しましょう。
スマートキーの電池の平均寿命は、1〜2年と比較的早めです。

そのためにも、普段からスマートキーの電池残量には気を遣い、センサーの感覚が弱くなってきたら早めに取り替えるようにしましょう。
また、磁気が発生しているところに保管していると寿命を縮める原因となるので、保管場所にも注意することが大切です。

スマートキーの取り出しを検討している方は業者に依頼してみよう！

スペアキーが手元にない、ロードサービスを待てない…そのような時は、鍵開け業者に依頼してみましょう。
鍵開け業者の多くはスピーディな対応が可能で、繁忙期でも数十分で現場に駆け付けてくれる場合もあります。
自分で対処できない時は、最寄りの業者を探してみましょう。

対応可否と費用の確認を

ただし、対応の可否は業者によって異なります。
業者に依頼する際は、必ずスマートキーの取り出しに対応しているか聞いておきましょう。
メーカー・車種を伝えれば、対応可否についてすぐ答えてもらえます。

また、鍵開けを依頼した際の費用も確認しておきましょう。
業者へ依頼すると、鍵の作成費用に加え、作業料や出張料が必要です。
少しでも費用を抑えたい方は、相見積もりを取って業者を選びましょう。

【まとめ】スマートキーの閉じ込めは適切に対処することが一番！

スマートキーを車に閉じ込めてしまうと、素人では満足に対処できません。
ロードサービスや鍵屋を利用して、鍵の開錠をしてもらう必要があります。

また、スマートキーの閉じ込めに対応するためにもスペアキーの作成をしておくことで、万が一の場面があっても難なく対処できるでしょう。

車の鍵に関連する記事一覧

【ケース別】車の鍵を車内に閉じ込めてしまった時の原因や対処法

【保存版】車の鍵を紛失した！スペアなしでも作れる？作成費用や注意点まとめ

車の合鍵を作成したい…鍵の種類や依頼先、押さえるべき注意点を徹底解説！