トイレタンクの水は普段通りに生活していれば、水がなくなることはありません。
しかし、トイレタンクに水がたまらなくなってしまうと、トイレ利用時に水が流せなくなり、生活に支障をきたしてしまうでしょう。

そこで、今回はトイレタンクに水がたまらない原因や対処法について紹介します。

トイレタンクに水がたまらないとどのような弊害が発生する？

トイレタンクに水がたまらなくなると、さまざまな弊害が発生します。
水道代にも影響しますので、早めの修理を心がけましょう。

トイレが流せなくなる

トイレタンクに水がたまらないと、トイレが流せなくなる場合があります。
トイレの使用に影響が及びますので、不便を強いられることになるでしょう。

タンクが空っぽの状態でトイレを流すためには、バケツで便器に直接水を流すしかありません。
その都度水を流さないといけませんので、手間と労力が増えてしまいます。

また、トイレは水流で排泄物を流すため、詰まりのリスクも高まります。
もし詰まってしまった時は、別途詰まり修理も必要になるでしょう。

水道代が高騰する可能性も

トイレタンクに水がたまらない状態を放置すると、水道代が高騰するリスクもあります。

トイレタンクの水流は、ボールタップやダイヤフラムの動きによって制御されています。
しかし、これらに異常が生じると、水がずっと流れたままになってしまうのです。

その結果として水が流れ続け、水道代が普段よりも高くなるおそれがあります。
放置期間が長引けば、修理代より水道代が高くなる可能性もあるでしょう。

タイプ別にご紹介！トイレタンクに水がたまらない原因とは？

トイレタンクに水がたまらない原因は多々あります。
トイレタンクに水がたまらない原因を把握することで、いち早くトイレの水回りのトラブルが解決することができるでしょう。

そこで、ここからはトイレタンクの水がたまらない原因について紹介します。

トイレに水がたまっていない

そもそも、トイレに水がたまっていないとトイレタンクに水がたまらなくなることはありません。
トイレに水がたまらなくなる原因として、以下のようなことが挙げられます。

・トイレに通じる水道管が壊れている
・水道工事をしている
・トイレに通じる水道管がと凍結している

上記のような原因から、トイレ自体に水がたまらないということが発生します。
これらの原因は自分ではなんともならないことがほとんどなので、速やかに業者に相談するようにしましょう。

ボールタップが壊れている

ボールタップが壊れていると、トイレタンクに水がたまらなくなります。
ボールタップはトイレタンク内に水を給水する装置です。

そのため、ボールタップが故障してしまうと、トイレタンクに水がたまりません。
ボールタップは自分で交換することができますが、買い間違えが多いので、自分で買い換える場合は自宅のトイレはどの型を利用しているかよく確認するようにしましょう。

フィルターが詰まっている

トイレのフィルターは、流れてくる不純物を受け止める役割を果たしています。
そのため、フィルターが詰まってしまうと水を流すことが不可能になるため、トイレタンクに水をためることができなくなります。

また、トイレのフィルターは年月とともに劣化することも。
フィルターが劣化してしまうとフィルターの詰まりと同様に、水の流れをつくることができなくなるので、早めの交換をおすすめします。

ダイヤフラムが劣化している

ダイヤフラムの劣化の発生でも、トイレタンクの水がたまらなくなります。
ダイヤフラムとはボールタップの一部で、給水管の水圧を制御する役割です。

ダイヤフラムが劣化してしまうとトイレタンクに水がたまらなくなり、給水の制御も不可能になってしまいます。
ダイヤフラムは経年劣化で壊れることもありますが、ゴミや汚れの付着で故障につながることもあるので、トイレタンクに水がたまらなくなったら一度ダイヤフラムを確認することをおすすめします。

タンク内の浮き玉の位置がおかしい

トイレタンクの水がたまらなくなる原因として、タンクないの浮き玉の位置がおかしいことが挙げられます。
トイレタンク内には浮き玉のようなものがありますが、水の流れを止めたり流したりする役割です。

この浮き玉の位置がおかしいと、水が流れなくなったりトイレタンク内に水がたまることが遅くなったりします。
浮き玉が原因で水がたまらない際は浮き玉の引っかかりが主な原因ですので、自分で引っかかりと取ってあげましょう。

トイレタンクに水がたまらない時にやってほしい対処法

ここからは、トイレタンクに水がたまらない時にやってほしい対処法について紹介します。

フィルターが原因で水がたまらない場合の対処法

フィルターが原因で水がたまらない場合は、以下の道具を揃えましょう。

・歯ブラシ
・レンチ
・マイナスドライバー
上記の道具を揃えたら、以下の手順で進めてください。

1．止水栓を右に回らなくなるまで閉めて、水を止める
2．フィルターのふたを左に回して外す
3．フィルターについた汚れを、歯ブラシを使用して落とす
4．フィルターを取り付ける
5．止水栓を左に回して、水が出るかどうか確認する

上記の流れでフィルターの原因を解決していきましょう。

ボールタップが原因で水がたまらない場合の対処法

ボールタップが原因で水がたまらなくなった際には、以下の道具を揃えましょう。

・レンチ
・マイナスドライバー

ボールタップが原因で水がたまらない時は、場所によって対処法がさまざまです。
そのため、トイレに合ったボールタップを使用しないと、取り付けられないといったことも。

そのようなリスクを避けるためにも、あらかじめご自宅のトイレに合ったポールタップを確認しておくようにしましょう。

また、ボールタップが原因で水がたまらない場合の対処法は、以下の通りです。

1．トイレの止水栓を閉めてから、トイレタンク内の水を抜く
2．トイレタンクと止水栓のナットを緩めて、給水管を取り出す
3．トイレタンクの外側にあるナットを緩めて、ボールタップを取り出す
4．新しいボールタップの接続部分でパッキンを入れる
5．新しいボールタップを取り付けて、レンチで固定する
6．取り外したナットを取り付けて、ボールタップと給水管を取り付ける
7．手洗い管やタンクのふたを元に戻し、止水栓を開く

上記のような流れでボールタップを交換するようにしましょう。

トイレタンクに水がたまらないトラブルを防ぐ予防策

トイレタンクのトラブルを避けるためには、日頃から予防が大切です。
以下で挙げる予防策を取り入れ、水がたまらないトラブルを防ぎましょう。

こまめに状態を確認する

トラブルを早期発見するために、タンクの状態を定期的に確認しましょう。
例えば以下の症状・現象がある場合、早めに修理や部品交換などの対応が求められます。

・通常よりタンクの水位が低い
・チョロチョロと水が流れる音がする
・ボールタップや浮き球の動きが悪い

これらの症状・現象は、タンクを確認しないと発見が困難なものばかりです。
時折タンクの中を覗き、水位や部品の動きをチェックしてみましょう。

定期的に部品を交換する

定期的な部品の交換も重要です。
古いものを使い続けている方は、トラブルが起こる前に交換しましょう。

ボールタップやダイヤフラムなどの部品は消耗品で、少しずつ劣化が進みます。
ただ、劣化が進むと動きが悪くなったり、故障したりするリスクが高まるため注意が必要です。

ただし、部品の寿命はメーカーや部品の種類によって異なります。
いずれにせよ、サビや傷みが見られるなら交換を検討するとよいでしょう。

フィルターを掃除する

給水管のフィルターの定期的な清掃も必要です。

トイレのフィルターは時間とともに不純物がたまり、水の流れを止めてしまう場合があります。
そうなる前にフィルターを取り外し、ブラシやスポンジで汚れを除去しておきましょう。

なお、フィルターも消耗品ですので、状態次第では交換が必要です。

トイレタンクにどうしても水がたまらない時はプロに相談しよう！

もし自分で対処できない時は、水回りのプロに相談してみましょう。
業者に依頼すると費用はかかりますが、原因に関わらず適切に対処してもらえます。

業者へ依頼した時の費用相場

トイレタンクの水がたまらないトラブルを業者に依頼した場合、1〜3万円ほどの費用がかかります。
原因や故障箇所・具合によって異なりますので、費用は多めに見積もっておきましょう。

タンクの脱着が不要な場合、修理費用が安く済むこともあります。
一方でタンクの脱着が必要な時は、費用がかさむので注意が必要です。

業者を選ぶ時に見るべきポイント

水回りの修理業者は非常に多い一方、中には悪質な業者も潜んでいます。
悪質業者に捕まらないためにも、業者を選ぶ時は以下の点をチェックしておきましょう。

・見積内容（他社や相場より安すぎないか）
・料金の説明が丁寧か（曖昧な部分はないか）
・運営年数と作業実績
・利用者の口コミ・評判

見積内容はもちろん、スタッフの料金の説明も確認が必要です。
運営年数・実績、口コミなども重要ですが、参考程度に留めておきましょう。

まとめ

トイレタンクに水がたまらない原因はさまざまです。
しかし、放置するとトイレの使用に影響しますので、原因に合わせた対処をおこないましょう。

自分で対処できない時は、業者への相談をおすすめします。
ただ、費用はかかりますので、詳しい見積もりを取ってから依頼可否を判断しましょう。

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