近年では、温度が高くなりがちな気候が続いています。
そのため、高温になっていることからガラスの熱割れを経験している方も多いはず。

しかし、熱割れは突発的に発生するので、どのような原因か把握できていない方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は温度差でガラスが割れる原因や対処法について紹介します。

温度差でガラスが割れる原因

温度差によってガラスは割れやすい物質です。
温度差が原因でガラスが割れやすいという特性を知らないと、なぜガラスが割れたのか理解できずに事が進んでしまうでしょう。

そこで、ここからは温度差でガラスが割れる原因について紹介します。

一般的なガラスであれば60℃前後で割れることがほとんど

一般的なガラスであれば、60℃程度の温度になると割れることがほとんどです。
なぜなら、ガラスの組織が60℃を超えると耐えられなくなり、亀裂や割れるといったことにつながるからです。

ガラスは温度が上がると膨張する特性を持っています。
そのため、60℃以上のお湯が注がれることで、ガラスの組織が膨張しバランスが崩れることから割れることにつながるのです。

このようなことから、ガラスコップなどには熱いと感じるものを注がないようにしましょう。

温度差によってガラスが割れることは「熱伝導」が大きく関わっている

温度差によってガラスが割れることは、ガラスの熱伝導が大きく関わっています。
ガラスは熱伝導がしにくい物質ですが、温めることでガラス内の組織は膨張していきます。

そのため、ガラス自体に熱が伝わっていませんがガラスの組織は膨張するといった、温度差が生まれることでガラス内でひずみが生まれ、ガラスが割れる原因になるわけです。

温度差でガラスが割れることを防ぐ対処法

ここからは、温度差でガラスが割れることを防ぐ対処法について紹介します。

耐熱ガラスに交換する

温度差によるガラスが割れることを対策したい場合は、耐熱ガラスに交換することが有効です。
耐熱ガラスは熱膨張がしにくい特性があり、ガラスとの温度差が生まれにくいガラスです。

しかし、自宅のガラスを全て耐熱ガラスに交換してしまうと、多額の費用がかかります。
そのため、熱が伝わりやすい・陽を浴びやすいといった、熱の影響が受けやすい部分のみ耐熱ガラスに交換といった対処をおこなうようにしましょう。

温度差があるものをガラスコップに入れない

温度差があるものを、ガラスコップに入れないことも熱割れ対策につながります。
つまり、温度が高いものをガラスコップに入れないことが、温度差が原因でガラスが割れることを防げるというわけです。

先ほども触れましたが、温度差が原因でガラスが割れることは熱伝導が大きく関わっています。
ガラスの組織には熱が伝わり膨張しているのにも関わらず、ガラス自体には熱が伝わっていない状態を防ぐためには、温かいものを入れないことが大切です。

このように、温度差が生じやすいものをガラスコップに入れないことで、熱割れを防ぐことが可能です。

温度が上昇を日陰でカバーする

温度差でガラスが割れることを防ぐためには、日陰を作ってあげることも重要です。
例えば、シェードを活用して物理的に日陰を作ることで、熱が当たる場所でも熱割れが生じにくいでしょう。

シェードは太陽光などの熱を和らげる効果が期待され、温度差を小さくすることができます。
しかし、シェードを取り付ける際はガラスと離して設置してください。

ガラス自体を覆ってしまうと、ガラスに熱がこもり熱割れが生じてしまう可能性があるからです。
この注意点を守ることで、効果的にガラスの熱割れ対策ができるでしょう。

また、車のフロントガラスは温度が上昇することで、熱割れを起こす可能性があります。
フロントガラスの熱割れについては、こちらの記事から参考にしてみてください。

温度差で割れるガラスから新たに交換したい場合はガラスのプロにお任せ！

ガラスの熱れに関する対策をおこなったのにも関わらず、ガラスの熱割れがおこってしまうという方もいるでしょう。
その際は、耐熱ガラスへ交換し、効果的な熱割れ対策をおこないましょう。

また、ガラスを交換する際は、ガラスのプロである業者へ依頼することがおすすめです。
ガラス交換は自分でもおこなえますが、専門的な知識や力仕事でもあるので誰でもできる作業ではないからです。

また、ガラスのプロに相談することで、自宅の壁や家具などを傷つけずにガラスの交換が可能です。
費用こそかかりますが、安全にガラス交換をおこないたい場合は、ガラスのプロに依頼するようにしましょう。