車のバッテリーは徐々に劣化するため、適切なタイミングで交換する必要があります。
バッテリー交換の頻度は個々のケースによりますが、劣化の兆候が見られた時は速やかに対応しましょう。

なお、バッテリーはメンテナンス次第で寿命が変わります。
少しでも長持ちさせたい方は、日頃からのメンテナンスをおすすめします。

車のバッテリー交換が必要な理由

車のバッテリー交換が求められる理由は、不測のトラブルに対処するためです。
バッテリーはエンジンの始動や車載機器への電力供給など、さまざまな用途で用いられています。

しかし、バッテリーは少しずつ劣化が進み、やがて充電が不足して不調をきたす場合があります。
もし車のバッテリーが上がってしまうと、以下のようなトラブルに見舞われることも。

・エンジンがかからない
・車載機器が動作しない
・ヘッドライト・ウインカーが点かない

バッテリーが劣化した結果、エンジンがかからなくなることも珍しくありません。
他にもさまざまなトラブルが起こるため、劣化の兆候を見逃さないようにしましょう。

車のバッテリー交換の頻度と交換のサイン

車のバッテリーは少しずつ劣化するため、定期的な交換が求められます。
また、劣化時には不具合・不調の発生頻度も増加します。
普段と挙動が違う時は、バッテリー交換のサインと捉えておきましょう。

2〜3年を目安に交換を

車のバッテリー交換の頻度は、2〜3年が一つの目安となります。
バッテリーは少しずつ電圧が低下し、内部のバッテリー液も徐々に目減りしていきます。
車の使用頻度にもよりますが、2〜3年ほど経ったら新品への交換を検討しましょう。

なお、車のバッテリーの寿命は4〜5年程度と言われています。
通常使用なら3年以上持ちますが、5年も経つと相当劣化が進んでいるので注意しましょう。

エンジンがかかりにくい時は交換を

バッテリー交換のサインとして、見逃さないようにしたいのがエンジンのかかり具合です。
以前よりエンジンがかかりにくくなった場合、交換時期が迫っていると考えましょう。

車は、エンジンをかける際にセルモーターを回します。
セルモーターは電力を使うため、バッテリーが劣化していると電力が供給されず、エンジンがかかりにくくなります。

ヘッドライトが暗い場合も交換が必要

普段よりヘッドライトが暗い時も、バッテリー交換を検討しましょう。
十分な電力が供給できないため、ヘッドライトが暗くなっている可能性が考えられます。

そのまま放置すると、ヘッドライトが切れてしまう可能性があります。
光量不足を感じたら、できるだけ早めのバッテリー交換をおすすめします。

アイドリングストップの動作がおかしい時は注意

バッテリーが劣化すると、アイドリングストップが作動しない場合があります。
信号待ちなどで停止した時にアイドリングストップしなかったら、バッテリーの交換が必要と考えておきましょう。

パワーウインドウの開閉が遅い時も要交換

パワーウインドウ開閉時の動作が遅い時も、バッテリー交換を検討しましょう。
やがて完全にバッテリーが上がってしまい、窓を開閉できなくなるおそれがあります。

以前より動作が遅いと感じた時は注意しましょう。

劣化したバッテリーを放置しておくとどうなる？

劣化したバッテリーを放置してもいいことは何もありませんし、回復することはないです。
バッテリーが劣化した状態でそのままにしておくとバッテリー上がりになってしまいます。

このバッテリー上がりの状態で車を放置してしまうと、様々なトラブルが発生します。
ここでは具体的な症状をご紹介していきます。

部品同士の摩擦による損傷

バッテリー上がりの際は、エンジン内部にオイルが循環していない状態になってしまい乾いたままでピストン運動による摩擦で部品がダメージを受けます。
この状態でエンジンをかけることをドライスタートと言います。

カーナビが初期化される

バッテリーが上がり電気がなくなるとカーナビが初期化されてしまい、ロックがかかった状態になってしまいます。
カーナビが初期化されるとセキュリティー機能の働きにより、ロックがかかり使えなくなります。

車内制御が初期化される

バッテリー上がりにより車内の制御をしているコンピューターが初期化されると、再設定が必要になります。
車内の時計からパワーウィンドウやエンジンの回転数まで最適に設定する必要があります。

これらの症状以外にも、バッテリー上がりをそのままにしておくと様々な弊害がありますのでバッテリーが上がったらしっかりと対処しましょう。

自分でもできる！車のバッテリー交換方法

車のバッテリー交換は、自分でおこなう以外にもさまざまな手段で交換可能です。
そこで、ここからは車のバッテリー交換方法について紹介します。

自分でバッテリーを交換する

車のバッテリーを交換したい際に、自分で交換する手段があります。
自分でバッテリー交換をおこなう際には、あらかじめ入念な準備をおこなってから対応してください。

自分でバッテリー交換をする方法は、以下の通りです。

1.エンジンを確実に切る
2.メモリーバックアップに接続する
3.バッテリーのマイナス端子を外す
4.古いバッテリーを外す
5.新しいバッテリーを取り付ける
6.メモリーバックアップを外す

上記の流れで、車のバッテリー交換が可能です。
また、バッテリーを自分で購入する場合は、自分の車と合っているかどうかを確認することが重要です。

ディーラーでバッテリーを交換する

ディーラーでもバッテリー交換は可能です。
特に、車検時と被れば、車検の点検の一つとしてバッテリー交換の対応もおこなってくれます。

また、あらかじめバッテリーが弱っていることを把握しているのであれば、事前にバッテリー交換の希望を伝えることも有効です。
しかし、ディーラーでは正規品を使用することがほとんどなので、自分で対処するより高くつく可能性が高いでしょう。

ガソリンスタンドでバッテリーを交換する

ディーラーのほかにも、ガソリンスタンドでバッテリーの交換を依頼できます。
ガソリンスタンドは店舗数が多いのにも関わらず、気軽に利用できる点が最大のメリットといえるでしょう

しかし、全てのガソリンスタンドでバッテリー交換に対応していない部分がデメリットといえます。
また、置いているバッテリーの種類も豊富ではないので、割高になるケースも少なくありません。

車のバッテリー交換を早めない日頃からおこないたいメンテナンス

車のバッテリーは、車の運転方法やメンテナンスによって寿命を延ばすことが可能です。
以下のポイントを意識し、バッテリーの劣化を最小限に抑えましょう。

定期的に長距離運転する

バッテリーの寿命を延ばすためには、定期的な長距離運転が必要です。
短距離運転を繰り返すと、バッテリーの消費量が増え、電力不足になってしまうことがあります。

特に数分〜10分程度の運転が多い方は注意しましょう。
時には30分以上運転することをおすすめします。

定期的にバッテリー液を補充する

定期的にバッテリー液の量を点検し、減っている場合は補充しましょう。
バッテリー液は徐々に蒸発し、規定量を下回ると十分な電力を供給できなくなります。

ただし、完全密閉型のメンテナンスフリーバッテリーは液を補充できません。
液面が低下した時は、速やかに新品へ交換しましょう。

電装品の使用は最小限に

ルームランプや車載機器など、電装品の使用は最小限に留めましょう。
電装品の使用頻度が多いと、バッテリーの劣化も早く進みます。

不要な時は電源をオフにするなど、バッテリーの負荷を下げることが大切です。

【まとめ】車のバッテリーは適正な頻度で交換しよう！

車のバッテリーはある程度の年数が経つと劣化が著しくなります。
そのため、車のバッテリーには気を遣い、適正な頻度で交換するようにしましょう。