バッテリー上がりを防止するためには、日頃からの対策が求められます。
前兆を見逃さず、バッテリー上がりが起きる前に適切に対応しましょう。

本記事では、以下の3つを中心に解説します。

バッテリー上がりの前兆
バッテリー上がりを防止する方法
バッテリー上がりが起きてしまった時の対処法

バッテリー上がりの兆候や防止法のほか、発生してしまった時の対処法をご紹介します。

押さえておきたい！バッテリー上がりが起きる前兆とは

もし以下で挙げる兆候が見られた時は、バッテリー上がりに注意しましょう。
いずれもバッテリー上がりの前兆で、放置するとエンジンがかからなくなる危険があります。

エンジンがかかりにくい

セルを回した時に中々エンジンがかからない場合、バッテリー上がりが起きかけていると考えられます。
バッテリーの電力が足りず、エンジン始動に影響が出ていると考えられます。

なお、この状態で複数回エンジン始動を試みると、バッテリーが完全に放電されてしまいます。
最悪バッテリーが上がりますので、何度も繰り返さないように気をつけましょう。

ヘッドライトが暗い

ヘッドライトが暗いときも注意が必要です。
バッテリーが弱まり、ヘッドライトの点灯に必要な電力が不足している可能性があります。

ヘッドライトは電力消費量が多いため、そのままにするとバッテリー上がりが起こります。
もしヘッドライトが暗くなったら、不要な時はオフにするなど、バッテリーの節約に努めましょう。

パワーウインドウの動作が遅い

パワーウインドウの動作が遅い場合も気をつけましょう。
開閉に必要な電力が足りず、バッテリー上がりが起きかけていると考えられます。

パワーウインドウの開閉には多くの電力を必要とします。
普段より窓の開閉に時間がかかるなら、しばらく運転するなどしてバッテリーを充電しましょう。

アイドリングストップが作動しない

アイドリングストップの不具合もバッテリー上がりの前兆です。
作動しなくなった場合、バッテリーの電圧が弱まっている可能性があります。

アイドリングストップの動作時にはバッテリーの電力を消費します。
そのため、不具合が見られる場合は注意しましょう。

バッテリー上がりが起きるを防ぐ効果的な対策法

車のバッテリー上がりは、日頃の対策次第で防ぐことが可能です。
以下を心がけ、バッテリーの状態の維持に努めましょう。

週に1回は長時間運転する

バッテリー上がりを防ぐために、週1回程度の頻度で長時間運転しましょう。
30分〜1時間程度運転すれば、バッテリーが満タン近くまで充電されます。

なお、何らかの理由で運転できない時は、30分以上アイドリングしておきましょう。

定期的なバッテリー点検を実施する

定期的なバッテリーの点検も重要です。
バッテリーの液面のチェックや、可能なら電圧も確認しておきましょう。

バッテリーの液面が低下している場合、バッテリー液の補充が必要です。
電圧が不足している場合は、長時間運転・アイドリングをおこなって充電しましょう。

古いバッテリーは新品に交換する

3〜4年以上バッテリーを使い続けている場合、新品への交換をおすすめします。

バッテリーは月日とともに劣化が進み、少しずつ容量が減っていきます。
使用環境にもよりますが、3年程度で相当劣化しますので、古いものは早めに交換しましょう。

バッテリー上がりが起こってしまった時の対処法

もしバッテリーが上がってしまったら、速やかなバッテリー充電が必要です。
その時の状況に応じて適切に対処しましょう。

バッテリーを充電する

近くに別の車（救援車）がある場合や、自宅でバッテリー上がりが起きた時などは、以下の方法でバッテリーを充電しましょう。

・ジャンプスターター
・バッテリーチャージャー

ジャンプスターターは、他の車からバッテリーの電力を供給してもらうツールです。
急速な充電が可能で、エンジン始動に必要な電力を給電してもらえます。

バッテリーチャージャーは、コンセントから電力を供給するグッズです。
時間はかかりますが、バッテリーを取り外して接続するだけで充電できます。

ロードサービスに連絡する

近くに救援車がなく、バッテリーチャージャーも使えない場合、ロードサービスを手配しましょう。

JAFなどのロードサービスは、現場まで直接駆けつけてくれます。
外出先の駐車場や路上でバッテリーが上がった際に利用しましょう。

バッテリーの専門業者を呼ぶ

ロードサービスの到着まで待てない場合、バッテリーの専門業者を呼ぶとよいでしょう。
バッテリーの交換や充電などに対応しており、現場へスピーディに駆けつけてくれます。

ただし、業者へ依頼すると作業費用がかかります。
必ず見積もりを取り、費用に納得できた場合のみ依頼しましょう。

バッテリー上がりの対策まとめ

バッテリー上がりが起こる前は、エンジンがかかりにくいなど何らかの兆候が現れます。
少しでもバッテリー上がりのリスクを低減したい方は、定期的な運転などの対策をおこないましょう。

また、バッテリー上がりが起きてしまった時も同様で、状況に応じた対処が求められます。