「バッテリー上がりは直ったけど充電のためにしばらくアイドリングしておこう」などと考えている方いらっしゃいませんか？
結論からいうとアイドリング状態でもバッテリーは充電可能です。

しかし、いくつか注意すべき点もあります。
そこで今回は、アイドリングでバッテリーを充電する際の注意点や、アイドリング以外でバッテリーを充電する方法などについて紹介します。

本記事のポイントは3つ。

・アイドリングでもバッテリーの充電は可能？
・アイドリングでバッテリーを充電する際の注意点
・アイドリング以外でバッテリーを充電する方法

できるだけ分かりやすく紹介しますので、最後までお読みいただき参考にしてください。

アイドリングでもバッテリーの充電は可能？

冒頭でも紹介した通り、アイドリングでもバッテリーの充電は可能です。
では、どのくらいアイドリングし続ければいいのでしょうか。

ここからは、充電される仕組みや目安となる時間について紹介します。

バッテリー充電の仕組み

エンジンが回転することでVベルトでつながっているオルタネーターが稼働して発電し、その電力がバッテリーに充電されます。
ですから、たとえ低回転だったとしてもエンジンが回転している限りバッテリーが充電されるのです。

目安となる時間

バッテリー上がりから復帰後に道路を走行するには、30分程度アイドリング状態で待機しておく必要があります。
復帰後に走行せずエンジンを切る場合は、最低でも1時間程度はアイドリング状態にしておきましょう。

ただし、バッテリー液が不足している場合やバッテリー本体に限界がきている状態では、何時間アイドリングしても再始動に十分なエネルギーは充電されません。

理想は走行充電

アイドリングだけでも充電できますが、一定速度以上の走行と比較すると効率的には40％程度です。
それを踏まえると、バッテリー上がり後にアイドリングだけで充電するのは大変危険といえます。

アイドリングでバッテリーを充電する際の注意点

アイドリングでバッテリーを充電できることは前項で紹介しましたが、それにはいくつか注意すべき点があります。

できるだけ消費電力をゼロにする

アイドリングでバッテリーを充電しようとエンジンをかけていても、エアコン・ルームライト・カーオーディオ・カーナビゲーションなどを使用していたら、充電される電力よりも消費される電力が上回ることに。

アイドリングで充電する時は、これらを使用しないようにしましょう。

時間に注意

深夜・早朝にアイドリングを続けていると、近隣にお住いの方に迷惑がかかってしまいます。
警察に通報されたり、ご近所トラブルに発展してもいけませんから、日中などに充電するのがおすすめです。

場所に注意

コンビニエンスストアやショッピングモール、飲食店の駐車場は、アイドリング禁止にしている場所が多いです。
また、お住まいの地域によっては条例でアイドリング禁止となっているケースも。

アイドリングで充電するのであれば、トラブルを防止するためにも事前に確認しておきましょう。

アイドリング以外でバッテリーを充電する方法

アイドリング以上に効率的な充電方法はたくさんあります。
ここではその一部を紹介します。

走行する

バッテリー上がりから復帰後に充電するには車を走らせることです。
街中をチョイ乗りしても意味がありませんから、自動車専用道路や信号があまりない道路、高速道路などをドライブしてください。

理想の回転数は2000回転前後です。
その際、効率よく充電させるためにもエアコンやカーオーディオなどは切っておきましょう。

バッテリー充電器を使用する

家庭用のコンセントからバッテリー充電できる充電器がありますから、それを使って充電します。
バッテリーを車から降ろして充電器とつなぎ、コンセントに差し込むだけといたって簡単。

急速充電モードと完全充電モードの2種類がありますが、バッテリーを長持ちさせたいのであれば完全充電一択です。
完全充電モードにして、10時間くらい経てば充電完了となります。

プロに依頼する

ガソリンスタンドやカー用品店ではバッテリーの充電もしてくれます。
料金は必要となりますが、スキルを持ったプロが対応してくれますから非常に安心です。

また自分で充電した場合に起こりやすい過充電も防ぐことができます。

アイドリングでバッテリー充電まとめ

アイドリングでも充電はできますが、ご近所迷惑や条例違反になることがあります。
ですので、やむを得ない場合を除いては控えましょう。

バッテリー上がりから復帰後に充電するのであれば、一定以上の速度で走行するかプロに依頼することをおすすめします。