ブースターケーブルは、バッテリー上がりのトラブルに備えられるグッズです。
ただし、さまざまな製品がありますので、選び方をしっかり覚えておきましょう。

本記事で解説するポイントは次の3つです。

・ブースターケーブルの役割とは？
・ブースターケーブルの選び方
・ブースターケーブルの正しい接続手順

ブースターケーブルの役割や選び方のほか、接続方法をご紹介します。

そもそもブースターケーブルはどのような役割？

ブースターケーブルは、他の車（救援車）のバッテリーと接続して使用するグッズです。
充電スピードも早いため、短時間でバッテリー上がりを解消できます。

救援車から電力を分けてもらえる

ブースターケーブルを使うと、救援車からバッテリーの電力を分けてもらえます。
バッテリー同士を接続するだけでよく、上がってしまったバッテリーを充電可能です。

また、外部の電源なども不要で、救援車があればどこでも充電できます。
バッテリー上がりに備えられるため、車に積んでおくと緊急時に役立つでしょう。

スピーディな充電が可能

充電スピードの早さもブースターケーブルの強みです。
バッテリーの状態にもよりますが、10分程度でエンジン始動に必要な電力を充電できます。

ただし、ブースターケーブル使用中はバッテリーに強い負担がかかります。
バッテリーの劣化を早めますので、長時間使わないように注意しましょう。

ブースターケーブルの選び方

カーショップやネット通販では、さまざまなブースターケーブルが販売されています。

しかし、選び方を間違えるとトラブル発生時に使えない可能性があります。
ブースターケーブルを選ぶ際は、以下のポイントをしっかり確認しておきましょう。

ケーブルの長さに注意

特に大切なのがケーブルの長さです。
短すぎるとバッテリーまで届かず、充電できなくなる可能性があります。

市販されているブースターケーブルの長さは、3〜5m程度が一般的です。
ただ、3mでは短すぎて届かない可能性があります。

車種にもよりますが、最低でも5m、可能なら5m以上の製品を選びましょう。

許容電流値も確認を

ブースターケーブルが対応している許容電流値も確認が必要です。
許容値が小さすぎると充電できなかったり、充電に時間がかかったりする場合があります。

普通自動車の場合、許容電流値は80A〜100A程度で問題ありません。
一方、許容電流値が50A以下だと充電がほぼ不可能ですので、なるべく最大値が大きいものを選びましょう。

グリップの形状もチェック

ブースターケーブルのグリップの形状も確認しましょう。
グリップの形状は、先端が剥き出しになったものと、カバーで覆われているものがあります。

グリップが剥き出しになったものは、ショートする危険があるため、購入はおすすめできません。
安全性も考慮するなら、先端までカバーで覆われたものを選びましょう。

ブースターケーブルの正しいつなぎ方

ブースターケーブルを使う場合、正しい順番で接続する必要があります。
間違えると危険ですので、接続順を覚えておきましょう。

ブースターケーブルの接続手順

ブースターケーブルの正しい接続方法は次のとおりです。

1.救援車のエンジンを止める（電装品もオフに）
2.故障車のバッテリーに赤い端子（プラス）を接続する
3.救援車のバッテリーに赤い端子（プラス）を接続する
4.救援車のバッテリーに黒い端子（マイナス）を接続する
5.故障車のバッテリーに黒い端子（マイナス）を接続する
6.救援車のエンジンを始動し、しばらく待つ
7.故障車のエンジンを始動し、ブースターケーブルを外す

正しい接続順は、赤い端子（プラス）から黒い端子（マイナス）です。
なお、取り外す際は逆の手順で作業しましょう。

ブースターケーブルの接続順を間違えた場合、バッテリーがショートする危険があります。
最悪電気系統が故障しかねませんので、正しい順番をしっかり守りましょう。

また、ケーブルをつなぐ順番を間違えた時のリスクについては、こちらの記事で詳しく紹介していますのでぜひ合わせてご覧ください。

まとめ

ブースターケーブルは、救援車からバッテリーの電力を分けてもらえる便利なグッズです。
上述した選び方を参考に、車種に合ったものを選んでみましょう。

ただし、ブースターケーブルは接続順に注意が必要です。
取り付ける際は赤（プラス）から黒（マイナス）、外す時は逆、と覚えておきましょう。