マンションの鍵を紛失した、防犯性を高めたい…そんな時は、鍵の交換も検討してみましょう。
ただし、賃貸マンションの鍵は勝手に交換できないので注意が必要です。

本記事では、主に以下の内容を紹介します。

・マンションの鍵交換に最適なタイミング
・マンションの鍵交換にかかる費用・日数
・鍵交換におすすめのメーカー
・賃貸マンションの鍵交換の注意点

鍵交換にベストなタイミングや費用・日数、賃貸マンションの注意点などを解説します。

マンションで鍵交換をおこなうタイミングとは？

マンションの鍵を交換する機会は少ないのが一般的です。
ただ、下記のいずれかに当てはまる時は、交換も検討したほうがよいでしょう。

新しく引っ越してきた時

鍵交換に適したタイミングが引っ越した時です。
引っ越しに合わせて鍵を交換することで、住まいの防犯性を高められます。

特に中古マンションの場合、前オーナーや居住者が合鍵を所有している可能性も否定できません。
もし悪意がある人物の手に鍵が渡った場合、侵入されるおそれがあります。

そうしたリスクに備えたい方は、引っ越し前に鍵を交換しておくとよいでしょう。

鍵を紛失した時

マンションの鍵を紛失してしまった時も、交換を検討することをおすすめします。
特にマスターキーやスペアキーがなく、合鍵も作れない場合、交換は必須といえるでしょう。

また、紛失した鍵を第三者に拾われてしまうリスクもあります。
空き巣の被害に遭う危険もあるため、不安がある方は交換しましょう。

また、賃貸のマンションなどにお住まいの方は、下記の記事を参考にして鍵の紛失時に対応しましょう。

マンションの鍵の防犯性を高めたい時

住まいの防犯性を高めたい場合、鍵の交換を検討してみるとよいでしょう。
鍵の種類によっては、今よりも防犯性を高められる可能性があります。

なお、防犯性が高いとされる鍵は以下の3つです。

・ディンプルキー
・ウェーブキー
・キーレス錠（カードキーや生体認証など）

中でも防犯性が高く、広く普及しているのがディンプルキーです。
マンションでもメジャーな鍵で、交換費用もさほど高くはありません。

鍵の働きが悪い時

鍵が回りにくい・抜けづらいなど、動きが悪い時も交換を検討してみましょう。
動きが悪い状態を放置すると、鍵が回らない・抜けないなどのトラブルが起こる可能性があります。

マンションに関わらず、玄関の鍵は基本的に消耗品です。
徐々に摩耗や劣化が進みますので、動きが悪くなったら交換をおすすめします。

マンションの鍵がオートロックの場合は要注意！

もしマンションの鍵がオートロックの場合、自己判断で交換することは避けましょう。

マンションのオートロックは仕組みが複雑で、逆マスターキーという鍵が用いられています。
そのため、勝手に交換すると逆マスターキーが使えず、オートロックが機能しなくなるのです。

もしエントランスや自室がオートロックの場合、管理組合や管理会社に相談する必要があります。
事情を説明し、鍵の交換が必要な旨を伝えましょう。

マンションの鍵交換にかかる費用や日数

マンションの鍵は、状況によって交換に時間がかかる場合があります。
また、費用は鍵の種類によって異なりますので、鍵を選ぶ際は相場を把握しておきましょう。

マンションの鍵交換にかかる日数

マンションの鍵交換の所要日数は、即日から数週間とかなり幅があります。

業者によっては即日交換可能ですが、数日かかるケースも少なくありません。
また、オートロックのマンションは別で、2〜4週間程度かかるのが一般的です。

オートロックマンションの鍵を交換する場合、まず管理組合などへ相談しなくてはいけません。
その後鍵を発注して交換作業となりますので、トータル数週間かかると考えておきましょう。

マンションの鍵交換にかかる費用相場

マンションの鍵交換費用は、1〜10万円以上と幅があります。
費用の目安は以下のとおりですが、鍵の種類によって異なります。

シリンダーキー：1〜2万円
ディンプルキー：2〜4万円
キーレス錠：5〜20万円

シンプルなシリンダーキーの場合、2万円程度で交換が可能です。
ディンプルキーはメーカーによりますが、3万円程度で交換できるケースも多々見られます。

一方、キーレス錠は費用に幅があります。
特に生体認証式は高く、10万円を超えることも多いので注意しましょう。

マンションの鍵交換におすすめの鍵一覧

一口にマンションの鍵といっても、さまざまなメーカーや種類があります。
もし交換すべきマンションの鍵で迷ったら、以下のメーカー・種類を検討してみましょう。

GOAL

防犯性の高さで選ぶなら、GOALの鍵がおすすめです。

GOALは国内でトップクラスのシェアを持つメーカーで、100年以上の歴史を持っています。
特にディンプルキーは人気が高く、1,000兆通り以上のパターン（理論鍵違い数）を持つGVシリーズも展開しています。

また、GOALの鍵は防犯性が優れているのも特徴です。
CP認証も取得しており、ピッキングやドリリングにも備えられます。

MIWA

豊富なバリエーションから選びたい方は、MIWA（美和ロック）を検討してみましょう。

MIWAは国内の大手鍵メーカーで、世界数十カ国で使用されています。
シリンダーキーのバリエーションが多く、理論鍵違い数が100億を超える製品もあります。

また、鍵の閉め忘れ防止グッズなど、関連製品を取り扱っているのも特徴です。
サポートも充実しており、全国の拠点で鍵交換やメンテナンスを受けられます。

スマートキー

物理的な鍵での開閉を面倒に感じている場合、スマートキーを候補に入れてみましょう。

スマートキーは、スマホやリモコンなどで解錠が可能な鍵の総称です。
物理的な鍵による開閉が不要で、製品によってはスマホアプリから解錠履歴を確認できます。

また、スマートキーは鍵の持ち歩きが不要です。
スマホやリモコンは必須ですが、物理的な鍵の紛失リスクがなくなります。

ディンプルキー

安価に防犯性を高めたい方はディンプルキーを検討してみましょう。

ディンプルキーは、鍵に複数の凹みが刻まれている鍵をいいます。
広く普及しているため、ポピュラーな鍵の種類といえます。

ディンプルキーは防犯性が高く、理論鍵違い数は数百億を超える製品も少なくありません。
交換費用も安価で、スマートキーよりも費用を抑えることが可能です。

賃貸のマンションであれば鍵交換前に確認しておきたいポイント

分譲マンションの鍵は比較的簡単に交換できますが、賃貸の場合はそうもいきません。
マンションの所有者が異なりますので、自分で勝手に交換することは不可能です。

管理会社や大家に相談する

賃貸マンションの鍵を交換したい時は、必ず管理会社か大家に相談しましょう。
管理会社などを通さず勝手に交換すると、後々トラブルになるおそれがあります。

また、原状復帰費用を請求されたり、退去を迫られたりする可能性も否定はできません。
鍵に何らかの問題が生じた時は、まず管理会社・大家の指示を仰ぎましょう。

紛失で鍵交換をおこなう場合は基本的に入居者が負担

紛失を理由に鍵交換が必要な場合、費用は全額入居者負担となります。
入居者に過失がありますので、管理会社や大家はいっさい負担してくれません。

もし紛失に備えたい時は、合鍵を作成しておきましょう。
ただし、物件によっては管理会社や大家の許可を取る必要があります。

マンションの鍵交換を自分でおこなう場合はリスクが伴うことを理解する

賃貸マンションの鍵を自分で交換することは避けましょう。
鍵交換は知識や技術が必要で、取り付けを間違えると防犯性が下がるおそれがあります。

また、物件によっては逆マスターキーが使えなくなります。
マンション全体に影響が及びかねないため、いかなる場合でもDIYは避けることが大切です。

マンションの鍵交換でよくある質問

以下では、マンションの鍵交換に関するよくある質問をご紹介します。

分譲マンションの場合でも鍵交換は勝手におこなってはいけないの？

分譲マンションの鍵を交換する場合、事前に管理組合へ確認することをおすすめします。
物件によっては自己判断で交換できますが、オートロックマンションは事情が少々複雑です。

そのため、お住まいのマンションの管理規約を確認するか、管理組合に相談してから交換しましょう。

マンションの鍵交換には義務はある？

マンションの鍵交換は基本的に必須ではありません。
ただ、賃貸マンションの場合、防犯の観点から交換したほうがよいといえます。

なお、鍵交換時の費用の負担者は個々のケースによって異なります。
入居者の負担となる場合もありますので、気になる方は契約前に確認しておきましょう。

マンションの鍵交換は確認をとってからおこなおう！

マンションの鍵を交換する場合、前もって管理組合や管理会社・大家の確認を取っておきましょう。
自己判断で交換すると、大きなトラブルに発展するおそれがあります。

マンションの鍵交換には費用もかかります。
鍵の種類によって異なりますので、交換する時は予算に合わせて鍵を選びましょう。