蜂の巣駆除で悩んだ時は、業者へ直接依頼するのではなく、市役所へ相談する手段もあります。補助金支給や業者の紹介に対応していることがあるため、一度相談してみるのもよいでしょう。本記事で取り上げる主な内容です。

・市役所で対応してもらえる蜂の巣駆除について
・市役所に蜂の巣駆除を相談するメリットとデメリット
・蜂の巣駆除を業者へ依頼する際のポイント・注意点

市役所で対応している蜂の巣駆除の内容や、メリット・デメリットをご紹介します。また、蜂の巣駆除を業者に依頼した時のポイントも合わせて解説しますので、ぜひお役立てください。

市役所は蜂の巣駆除に対応してくれる？

市役所で蜂の巣駆除に対応してもらえるかどうかは自治体によりけりです。対応可能な範囲は自治体によって異なりますが、無料相談に対応しているところは多数あります。

蜂の巣駆除の無料相談

市役所の多くは、蜂の巣駆除に関する相談に無料で対応しています。窓口を設けていたり、電話相談に乗ったりしている場合もあるため、一度問い合わせてみるのもよいでしょう。

しかし、相談できる内容や対応してもらえる範囲は自治体次第です。私有地の蜂の巣駆除相談には対応していない自治体もあるので注意しましょう。

また、市役所に蜂の巣駆除そのものを依頼することはできません。蜂の巣を駆除するためには、別途専門業者へ依頼するか、自分で駆除をおこないましょう。

蜂の巣駆除業者の紹介

蜂の巣駆除業者を紹介している自治体も中にはあります。自分で業者を探すのが面倒な時は、紹介してもらうのもよいでしょう。市役所で蜂の巣駆除業者を紹介してもらうメリットは以下の3つです。

・自分で探す手間を省ける
・紹介料がかからない
・業者の信頼性が高い

自分で探す手間がかからないうえ、紹介料も不要な点が魅力です。また、自治体と提携している業者が中心ですので、自分で探すより信頼性が高いといえます。

駆除するための防護服の貸し出し

市役所の窓口では、防護服の貸出をおこなっている場合もあります。自分で蜂の巣を駆除したい方は、貸してもらえないか窓口で相談してみましょう。

自治体の多くは、無料で防護服を貸し出しています。しかし数に限りがありますので、利用する時は早めに申し込みましょう。

また、蜂の巣の駆除には専門的な知識が求められます。個人での駆除が困難なケースもありますので、難しいと感じたらプロに依頼しましょう。

駆除費用の補助金

市役所では、蜂の巣の駆除に補助金を支給している場合があります。業者に依頼した時の費用を抑えられますので、窓口で聞いてみましょう。

なお、補助金の額や支給条件は自治体によって異なります。交付までに時間がかかる場合もあるため、交付決定までの目安も確認しましょう。

一方自治体によっては蜂の巣駆除に関する補助金制度がありません。駆除費用は全額自己負担となるので気を付けましょう。

市役所に蜂の巣駆除を相談するメリット・デメリット

蜂の巣駆除をどこに頼むか悩んだら、市役所へ相談してみるのもおすすめです。ただし、さまざまメリットがある一方、デメリットも少なからずあります。

【蜂の駆除】メリット

市役所に蜂の巣駆除を相談するメリットは次の4つが挙げられます。

・無料で相談できる
・駆除道具や保護服を貸してもらえる
・信頼性の高い業者を紹介してもらえる
・補助金が出る場合もある

市役所に相談する最大のメリットは無料という点です。費用を請求される心配がありませんので、安心して話を聞いてもらえるでしょう。

また、駆除に必要な道具や保護服も貸してもらえます。自分で用意する必要がないため、費用はもちろん、手間と時間も節約可能です。

もし自分で駆除できない時でも、信頼性が高い業者を紹介してもらえます。自治体によっては補助金がありますので、駆除費用も抑えられるでしょう。

【蜂の巣駆除】デメリット

一方、市役所に相談するデメリットは以下の3つです。

・蜂の巣駆除そのものは依頼できない
・見積もりの相談は不可能
・紹介された業者が100%安全とは限らない

先にも触れましたが、市役所で対応しているのは主に駆除の相談のみです。蜂の巣駆除そのものを依頼できないため、二度手間になる可能性があります。

また、見積もりの相談も不可能で、紹介された業者が絶対に安全という保証もありません。業者に依頼する際は、自分自身で業者の信頼性や安全性を確かめる必要があります。

蜂の巣駆除を業者へ依頼する際のポイント

もし自分で蜂の巣を駆除できない時は、専門の業者へ依頼しましょう。業者に依頼する際は、少なくとも以下のポイントを確認することが重要です。

再び作られた時のアフターフォローがあるか

業者を選ぶ際は、蜂の巣が再度できた時の保証やアフターフォローについて確認しましょう。

蜂の巣を駆除した後は、しばらく巣があった場所に蜂が戻ってきます。しかし、戻り蜂の中に女王蜂がいると、同じ場所で再び巣を作られる場合があるのです。

アフターフォローが手厚い業者なら、再度巣ができた時に無料で駆除してもらえます。再び費用を支払う必要はないため、出費も抑えられるでしょう。

なお、アフターフォローの内容は業者によります。条件や保証期間をしっかりと確認しておきましょう。

悪徳業者に気をつける

悪徳業者にも注意しておきましょう。

蜂の巣駆除は高額請求などのトラブルも多く、見積もり以上の金額を請求されるリスクもあります。悪徳業者かどうか見極めるためにも、業者選びの際は以下の点をチェックしましょう。

・見積もりの妥当性と内訳
・蜂の巣駆除の実績
・業者の運営年数
・スタッフ対応
・利用者の評判

必ずチェックしておきたいのは見積もりの妥当性や内訳です。相場と比べて極端に安くないか、内訳におかしな点がないか確認しましょう。

また、蜂の巣の駆除実績や運営年数、スタッフ対応もチェックが必要です。特にスタッフ対応は重要で、料金説明に曖昧な点や納得できない点がある時は注意しましょう。

利用者の評判も大切ですが、あくまで参考程度にとどめましょう。体験談や口コミを鵜呑みにすると、悪徳業者の被害に遭ってしまうおそれがあります。

複数の業者から見積もりを取る

蜂の巣駆除業者を選ぶ時は、できるだけ多くの業者から見積もりを取りましょう。2社以上から相見積もりを取ることで、大まかな費用や相場が把握できます。

ただし、費用のみで業者を選んではいけません。先に挙げた実績やスタッフ対応なども考慮し、総合的に判断して選びましょう。

蜂の巣駆除に関するよくある質問

ここからは、蜂の巣の駆除に関する質問と回答をご紹介します。駆除に関して不明点がある方は参考にしてください。

自分でおこなう場合では何時くらいに駆除作業をおこなえば良いか？

自分で蜂の巣を駆除予定の方は、日没まで待ちましょう。日没の時間は季節によって異なりますが、日没後3時間程度経った後がおすすめです。

蜂は明るいうちに活動するため、昼間におこなうと蜂をまとめて駆除できません。ただし、自分で蜂の巣を駆除する際は、下記の点に注意しておきましょう。

・必ず防護服を着用すること
・道具をしっかり準備する
・大きなサイズや高所にある巣の駆除は避ける

蜂の巣を駆除する際は、防護服を着用することが重要です。防護服なしに作業をするのは非常に危険で、最悪のケースでは命に関わります。

また、殺虫剤や懐中電灯などの道具もしっかり準備しましょう。一方でサイズが大きい場合や駆除が困難な場所にある巣は、プロへ任せることをおすすめします。

作りかけの蜂の巣でも早めに駆除した方が良いのか？

作りかけでサイズが小さい蜂の巣も可能な限り駆除しましょう。放っておくと巣がどんどん大きくなり、やがて手が付けられなくなるリスクがあります。

また、蜂の種類によっては攻撃されるリスクが高まります。蜂の巣を見つけたら、小さいうちに取り除くことを意識しましょう。

市役所は蜂の巣駆除自体は対応していない！

市役所では蜂の巣駆除に関する相談に乗っていますが、駆除自体は依頼できません。業者を紹介してもらい、可能なら補助金を使って駆除しましょう。

ただし、悪徳業者には注意が必要です。できるだけ複数の業者から見積もりを取り、信頼できるところに依頼しましょう。