自転車の鍵が開かなくなる原因はさまざまですが、状態によっては新品への交換がおすすめです。
なお、自分での交換も不可能ではありませんが、難しければ業者に相談しましょう。

本記事で解説する内容は次のとおりです。

・自転車の鍵が開かなくなる原因
・自転車の鍵を自分で交換する方法
・業者に鍵交換を依頼した時の費用相場
・自転車の鍵交換に関するFAQ

自転車の鍵が開かない原因や自分で交換する方法、業者に依頼した時の費用などをご紹介します。

あなたはどれ？自転車の鍵の種類

一口に自転車の鍵といっても、実にさまざまな種類があります。
代表的なものは以下で挙げる3つですが、交換する前に違いをしっかり押さえておきましょう。

馬蹄錠

市販の自転車で広く使われているのが馬蹄錠（ばていじょう）です。
馬の蹄のような形をしている鍵で、標準搭載されている自転車も少なくありません。

馬蹄錠のメリットは、鍵を持ち歩く必要がない点にあります。
自転車に鍵本体が固定されていますので、ワイヤーロック（後述）のように、カゴやポーチに入れて持ち歩く必要がありません。

一方、馬蹄錠は壊れやすく、防犯性が決して高いといえないのがネックです。
窃盗の被害に遭いやすいため、防犯性を高めるなら他の鍵と合わせて使いましょう。

シリンダーロック

鍵を使って開閉するタイプがシリンダーロックです。
一見すると馬蹄錠に似ていますが、シリンダーロックは鍵を挿し込み、回さないと開かない構造になっています。

シリンダーロックのメリットは、馬蹄錠と比較して防犯性が高い点です。
鍵の構造そのものがプレスキーより複雑なため、鍵がない状態で解錠するには時間がかかります。

一方、デメリットとして挙げられるのが鍵の紛失リスクです。
鍵を紛失すると開けないため、合鍵を作るか、管理・保管方法をしっかり決めておきましょう。

ワイヤーロック

太いワイヤーでタイヤを挟んでロックするものがワイヤーロックです。
バリエーションが非常に多く、ポピュラーな自転車の鍵の種類といっても過言ではありません。

ワイヤーロックのメリットは、さまざまな製品の中から選べる点です。
ホームセンターや100円ショップでも買えますので、気軽に取り付けられる点も魅力でしょう。

一方、ワイヤーロックは防犯性の低さがデメリットといえます。
簡単に壊される場合もあるため、なるべくワイヤーが太くて高強度の製品を選びましょう。

また、持ち運びも必要ですので、別途携行方法を考える必要があります。

自転車の鍵が開かなくなる原因とは？

自転車の鍵が開かなくなる主な原因は劣化です。
一方、鍵を紛失することで開かなくなる場合もあります。

なお、鍵が劣化すると使用にも影響するため、場合によっては交換を検討しましょう。

自転車の鍵が劣化した

自転車の鍵が開かない原因として、まず挙げられるのが鍵の劣化です。
劣化によって潤滑剤が切れたり、錆びたりすると、鍵の開閉に影響することがあります。

自転車の鍵は風雨にさらされやすく、環境によっては急速に劣化が進みます。
気付いたらサビや泥だらけ、といったこともあるでしょう。

ただ、自転車の鍵の劣化を完全に防ぐことはできません。
もしサビが増えた・動きが悪くなったなどの症状が出たら、新品に交換したほうがよいでしょう。

自転車の鍵を紛失した

もう一つの原因が鍵の紛失です。
自転車の鍵は小さいため、ささいな不注意で紛失してしまうこともあります。

自転車の鍵を紛失しても、スペアキーがあれば問題なく解錠できます。
一方、スペアキーもない時は鍵を物理的に壊すか、業者に依頼するほかありません。

自転車の鍵は、日頃から紛失しないよう適切な管理・保管が求められます。
万が一の紛失に備え、合鍵を何本か作っておくのもよいでしょう。

経年劣化により自転車の鍵が抜けにくくなることも

自転車の鍵が劣化すると、鍵自体が抜けにくくなる場合もあるので注意しましょう。

鍵が抜けにくくなる原因は鍵穴のサビやゴミ、潤滑剤不足などです。
いずれも経年劣化に起因するもので、鍵の開閉に大きな影響を及ぼします。

なお、鍵を無理やり引き抜いてはいけません。
鍵が変形・破損するリスクがあるため、鍵穴に潤滑剤を注入しながらゆっくり引き抜きましょう。

自転車の鍵交換は自分でおこなえる？

自転車の鍵は、自分で交換することも不可能ではありません。
ただし、道具の準備と細かい作業が必要ですので、自信がない方は業者に依頼しましょう。

自転車の鍵交換に必要な道具

自転車の鍵を自分で交換する方は、以下の道具を揃えましょう。

・プラス・マイナスドライバー
・ペンチ
・作業用手袋

ドライバーは自転車の鍵を付けたり外したりする際に使います。
プラスネジを使用している鍵が多いですが、念のためマイナスドライバーも用意しておきましょう。

また、ペンチは鍵を挟んだり細かい部品を取ったりする際に便利な道具です。
必須ではありませんが、作業をスムーズに進めたい方は揃えておきましょう。

オイルなどの汚れを防げる作業用手袋も必要です。
怪我も予防できますので、丈夫なものを用意しておきましょう。

自転車の鍵交換の手順

自転車の鍵交換の大まかな流れは以下のとおりです。

1.作業しやすい場所に自転車を移動させる
2.スタンドを立て、荷台のネジを外す
3.荷台を取り外し、鍵を固定しているネジを緩める
4.ネジと鍵を取り外す
5.新しい鍵を取り付け、ネジでしっかりと固定する
6.鍵が正しく開閉するか確認し、荷台を取り付ける

自転車の構造にもよりますが、鍵の前に荷台を取り外す必要があります。
ドライバーでネジを緩め、古い鍵も取り外していきましょう。

古い鍵を取り外した後は、新しい鍵に交換して作業完了です。
鍵を取り付けたら、正しく動作するかチェックしておきましょう。

自転車の鍵交換を業者へ依頼した時の費用相場

業者に自転車の鍵交換を依頼した場合、部品代と作業費込みで2,000〜3,000円程度かかります。
馬蹄錠などポピュラーな鍵であれば、2,000円台で収まることも珍しくありません。

ただし、鍵の種類や価格によっては、3,000円以上かかる場合もあります。
作業費も業者によるので注意しましょう。

また、業者に保管場所まで来てもらった時は出張費もかかります。
自転車を持ち込めない時は、予算を少し多めに見積もっておきましょう。

自転車の鍵業者へ依頼する際の注意点

業者に自転車の鍵交換を依頼する際は、複数の業者・お店から見積もりを取りましょう。
特に出費を抑えたい場合、複数の業者・お店へ相談することが大切です。

自転車の鍵は、3,000円前後で交換できるケースも少なくありません。
しかし、業者によって若干異なりますので、できるだけ相見積もりを取りましょう。

なお、自転車の鍵は自転車店や鍵専門店に交換を依頼できます。
ただし、費用の相場はさほど違いませんので、迷った時は利用者の評判を参考にしましょう。

自転車の鍵交換に関するよくある質問

ここからは、自転車の鍵の劣化を予防する方法や、いざという時の鍵の開け方をご紹介します。

自転車の鍵を劣化させない方法とは？

自転車の鍵の劣化を抑止したい方は、以下の習慣を取り入れてみましょう。

・定期的に鍵穴を注油する
・こまめに鍵穴や鍵を掃除する
・自転車を雨水や泥汚れから守る

鍵の動きをスムーズにするためには、定期的な鍵穴の注油が欠かせません。
なお、注油する際に使う潤滑剤は自転車の鍵専用品を選びましょう。

また、鍵穴や鍵の掃除や、鍵をサビ・泥汚れから守ることも大切です。
可能なら屋根付きの場所で保管し、難しければ自転車カバーを使うとよいでしょう。

自転車の鍵の開け方がわかりません…

鍵を紛失した時など、鍵を開けられない場合は以下の手段を試しましょう。

・先が細いもので解錠を試みる（馬蹄錠・シリンダーロックの場合）
・暗証番号を総当たりで試す（ダイヤルロックの場合）
・ワイヤーカッターで切断する（ワイヤーロックの場合）

いずれも鍵を物理的に破壊する手段ですので、解錠後は鍵の交換が必須です。
鍵を開けない時は、交番に持ち込んで鍵を破壊してもらうか、自転車店・鍵専門店に相談しましょう。

自転車の鍵交換は自分で対処できることも！

自転車の鍵は種類もさまざまですが、ほとんどのタイプは自分で交換が可能です。
劣化が進んだ鍵や、鍵を紛失した時は、新品へ交換するとよいでしょう。

なお、業者に依頼した場合は3,000円前後の費用が必要です。
費用はかかりますが、自分で交換できない時は業者に相談してみましょう。

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