戸籍謄本・抄本を取るには、本籍地のあるところでしか手続きできません。
例えば現住所は北海道だけど、本籍地は東京都中野区にある、という時にはそこで手続きしなくてはいけません。そこで北海道からわざわざ東京まで行かなければいけないの?ということになるわけですが、そんな方のために、郵送での取寄せや電子申請にて取寄せる方法があります。
また平日には仕事で窓口まで行く時間がない、という方のために火曜日は夜8時まで窓口を延長していたり、日曜日も受付していたり。とても便利ですね。
ではもっと詳しく見ていきましょう。
戸籍謄本、戸籍抄本とは何か
なんだか難しいイメージのある、戸籍謄本と戸籍抄本。それぞれどんな内容なのでしょうか?
戸籍謄本とは
戸籍謄本(とうほん)は別名「戸籍全部事項証明」ともいわれ、戸籍原本上の全員の情報が記載されているものをいいます。
戸籍抄本とは
戸籍抄本(しょうほん)は別名「戸籍個人事項証明」ともいわれ、戸籍原本上の個人または一部の方の情報を抜粋したものをいいます。
中野区の窓口で戸籍謄本を受取る方法
窓口と時間
中野区役所の他に、区内5ヶ所の地域事務所の窓口でも受取ることができます。
中野区役所 1階7番窓口 戸籍住民分野 証明担当
☎ 03-3228-5506 直通
時間 月、水~金 午前8時30分~午後5時 (祝日、12/29~1/3は除く)
火 午前8時30分~午後8時 (祝日、12/29~1/3は除く)
日 午前9時~午後4時 (12/29~1/3は除く)
※システム保守等のため臨時に休むことがあります。
火曜延長窓口および日曜窓口は、システム保守等のため開設していない時があります。詳しくは下記の各窓口のご案内をご確認ください。
各地域事務所
時間 月~金 午前8時30分~午後5時 (土日祝日、12/29~1/3は休み)
持参するもの
・本籍地及び戸籍筆頭者氏名を書いたメモなど
申請書に本籍地と戸籍筆頭者を記入する欄があります。事前に確認しておきましょう。正確な本籍地は知らない方がとても多いです。ご家族やご親戚に聞くのが近道です。窓口にも申請書はありますが、事前に用意して窓口で提出するのもいいかもしれません。
・本人が確認できるもの
A. 運転免許証、パスポート、写真付きのマイナンバーカード・住基カードなど官公署発行の写真付きの証明書などを1点
B. Aの証明書がない場合には、1か2のどちらかを持参する。
○健康保険証、年金手帳、写真なしの住基カードなどを2点
○健康保険証、年金手帳、写真なしの住基カードなどから1点と、
写真付きの社員証、学生証など民間や法人が発行した身分証明書などから1点の合計2点
・代理人による請求の場合は委任状が必要です。
手数料
戸籍謄本、抄本とも各450円です。
郵送で戸籍謄本を請求する方法
郵送での請求した場合、ポスト投函から手元に届くまでに、大体1週間~10日ほどの日数を要します。
郵送先
〒164-8501 中野区中野4丁目8-1
中野区役所 戸籍住民分野 証明担当宛て
送るもの
・申請書、または必要事項を便箋などに記入したもの
便箋等の場合の記入項目
〇本籍地
〇戸籍筆頭者
〇申請者の氏名、現住所、戸籍筆頭者との間柄
〇必要な証明書の種類と部数
〇日中に連絡がとれる電話番号
・本人確認書類のコピー
現住所の記載のある運転免許証、住基カード、健康保険証、年金手帳、マイナンバーカードなどをコピーしたもの1点
・返信用封筒
本人の現住所、氏名記載で、切手を貼り付けてあるものに限ります。
速達等を利用したいときは、郵便局の窓口でご相談ください。
・手数料
450円分の定額小為替、または現金書留
定額小為替についてはこちら
戸籍謄本、戸籍抄本を電子申請をする方法
遠方で直接行くことが難しい場合、パソコン一台で申請することができます。
事前準備
まず用意するものとして
・パソコン ※スマートフォンは不可
・申請者ID ※申請者IDの取得はこちら
・電子証明書 ※公的個人認証サービスをご覧ください
※中野区対応のICカードリーダライターはこちら
申請から取得までの流れ
・東京電子自治体共同運営サービスより申請する
↓
・中野区より、申請の受理・内容確認・手数料の請求などをメールにて通知
↓
・申請者が手数料を振り込む
↓
・中野区が証明書の発行、郵送手続き
↓
・郵送により申請者の手元に証明書が届く
中野区での電子申請のサイトもご確認ください。
世界の戸籍をのぞいてみた!
世界の国で戸籍が存在するのは、日本、韓国、台湾の現在3ヵ国のみになります。
各国の制度はこのようなになっています。
・中国
「都市戸籍」と「農村戸籍」というものが存在します。しかし戸籍と住民登録、この二つの性質を兼ね備えたものであり、血縁関係を表す戸籍とは全くの別物になるので、戸籍制度とは認められていないようです。そして2つの戸籍には格差があり、都市戸籍は国の社会保障制度が手厚い、生活物資配給などの恩恵があります。一方農村戸籍は、それと比べてとても僅かな保険料のみで、失業保険や年金などの制度がありません。
・アメリカ
出生、結婚、死亡の身分登録があり、それは州や郡の機関で保存されているのみです。国としての管理は行っていません。ですので家族構成や遺産相続人などの追及は不可能になります。その代わりに個人の特定できるものとして社会保険番号があります。
・イギリス
身分登録というものになり、出生、結婚、死亡の事項を、名前のアルファベット順で国が管理しています。
・フランス
身分登録簿といい、出生、結婚、死亡ごとに証書が作成され、それをひとまとめにしたものになります。離婚や養子縁組などは、それの欄外に付記されています。
・スウェーデン
個人票というもので管理されています。出生した時に番号を与えられ、出生、結婚、死亡、転居等の登録をしていきます。そのすべては、教会が管理する教区登録所という場所で行います。個人票には両親、配偶者や子供の氏名も記載されているので、家族関係もわかるシステムになっています。
・スイス
出生、結婚、死亡の登録簿以外に、家族登録簿というものがあります。スイスでは本籍地があり、そこで作成されています。登録簿の本人の家族を順番に記載していきます。日本のものと似ています。
これを見ると日本の戸籍がいかに精密なものかがわかりますね。